<1600>「柔体の、香へ」

 あたしはじりじりと、その柔体へ、

 近寄ってゆくままに、

 そのままに、巻かれ、巻かれて、いる訳のことだけれども、、

 一番、真っすぐに、線を通すためには、柔体のなかへ、

 当たり前に、なんのためらいもなく入るのでなければ、

 そうですよ、柔体ですよ、、

 それは嬉しい、、違いがないだろうけれど、

 あたしが、歩調、、

 歩を細かく踏む仕方、

 こちら、こちらの方へ、向かいながらのことなのですがね、、

 一体全体どういうことなんだ、

 一体全体どういったつもりのことどもなんだ、、

 

 あ、間違いなく、今、香になりましたね、、

 あなたは、香なんですよ、、

 そこへ巻かれるか、巻かれえないかということは、

 ほとんど関係がなく、

 香なんです、なんとしたことだろうか、、

 風景ずれ、

 風景揺れ、、

 たくわえこみ、そのまま、、柔体のありどころに、、

 まともにふくらみこむ訳ですけれども、

 熱がそこに生きている訳ですから、

 おい、おい、どうれ、、

 なにがし、なに量の、、

 ひろがりがある訳のことですからね、

 いまに、量、、

 あたり、あたって、そこの方面へ、

 一散に、来て、情感を、情勢を、

 合わす訳ですからね、、

 それらのことは、分からないのですけれども、、

 どうにも、掛け合って、、

 外れて、分からないですけれども、

 端と、端にいて、

 潜り、潜り、潜りながら、、

 いても、いい訳ですけれども、

 どうと、挟み、あいだ、あいだから、溢れたら、

 そこに聞こえ、

 散じ、散じ、ばらばら、、

 いともあたりまえに含まれて、、

 いながらの、柔体は、どこかはいりきらない、、

 

 おや、おや、どうした、、

 それはそれはくるまれて、

 それはそのなかで、呼吸を日に新たにしていて、、

 なにかが明確になり、

 なにかが不明確になる仮定だ、、

 だいだいとたいたところにいたな、、

 ふるえ、余計にふるえ、、

 そのさまのなかのところへ、

 いるんだな、なにや、、

 柔体にいくつもの肌を付けて染み込ませているというのに、、

 この構えはなにだ、

 なにだ、なにやらが、うたいながら、

 立ちやがって、構えているんだ、、

 そのさまのひびかったなかにも居るが、

 どうか、、あたりよう、、

 しざま、走りようの、

 全体が、見えて、、伝わって、

 どうかなると言うのか、それは、、