<1324>「無表情、開始のない時間」

 あなたがそこで、ぼんやりと 開始、それから、起立していたことは分かる、、

 それは走っていく、

 これは無表情の時間、と呼べば呼べるものであった、

 なんど、

 それは走っていても分かる、、

 

 理解、が、ぼんやりとしてきて、

 いて、

 それは、もう、 立ち上がっている、、

 ・・・、

 遅れて、打たれたままだ、、

 ぼうと、波のなかで、 すっと打たれたまま、

 わたし、を指す、その、運動のなかえ、、

 さんざに、ばらばらに、打ち上がる、、

 手をひろげやる、、

 これは集中した運動ではないようだ、

 

 私は、眺めている、などという、考えを、ぼんやり使っている、、

 見えているだけかもしらない、、

 流れるものや、そのほか、ズレてズレてあらわれるもの、

 などと言う、、

 よう、そんな、沢山のものに乗り込もうとしたり、また抑えたりなんぞをしようと思うものではない、、

 それはたんに触れているだけだ、、

 どう、

 身体だ、、

 当然すみやかにのびていた、、

 

 とう、とう、言う、

 と、その、 えらく、のびあがっている日の粒に、

 と、言う、

 その一声が、目指し、抜ける、

 かたいその作業のなかえ、

 反響し、反響し、反響し、、

 ただ、打ち明けることでなく、

 もう、ホっ、と・・・、

 

 からだの様に、

 うえへ、おっかぶさり、

 軽さというものはどこ、、

 遠方へ、、

 旋回を旋回としてすること、

 はたらき、、

 その円のなかえ、、

 いまのように巻かれていくことを、、

 そっとこぼしていた、、

 ひとすくいの日に、

 からだが同じように、それは、まあ驚きになった、

 いた、、

 そこには長い火のようなひとが、、

 円も、なにとやら、騒ぎ、、

 わたしは、言葉をした、、

 それが、ちょっとぼんやり響くようなありさまで、、

 

 互いの呪的な有り様が少し映るように、

 ちょっと容易にひとつの息もつけんようになってきて、、

 それはもう、、暗所に、いつまでも続く、、

 

 おうい、おう、お、そ、それ、と、また、、勢い、

 巡るんじゃない、

 など、

 ひとりで旋回しようとしていて、

 それは不気味でもない、、

 順へ順へ差すよう、

 ひとつの色味の違いが、、

 

 ある、香ともなにともつかぬものはそうと誘う、

 それを知らない訳ではないが、なにか、、

 身体を適当な軽さへ運ぶものがあった、、

 それは他方、遠方へ、、

 私は軽い、 これを困難だと思うところがある、、

 もう全体的に膜が全体に、

 それにおりてきて、

 そうと香のようななにだかを知って嗅いでいた、、

 これからは離れるということなのではない、

 

 そこで、言葉、どこかからどこえまで、まったく、無、音声的に消尽したのちもなお、、

 終わりのない響きとして続くこと、

 そのそばえ、まったく、香というものにくらくらしながら、

 私はそのような雰囲気に打たれているだけだった、、

 まったく空洞にふさわしい香り、、

 それは、まったく、醒めているときの表情を用意しているから、なんとなく、おそろしく安心するようだ、、

 その響きのなかえ旋回していたとする、ひとりの、呼吸の筋道の、付け方、、

 

 前後も、なく、、

 この、枠内に、当たり前に、べったりと響いていて、あなたが突然現れるということはないのだということ、、

 この、ひたすらな染み方、、

 あんまり、見つめすぎたと思って、いる訳ではない、

 

 どこかから、開始、いや、もう、走りというものがどこかにあるだけ、、

 そのなだれこみのなかえ、いつしか混ざりかけていた、、

 もう、混ざっていて、、

 境界、、それは目であっただけだ、、

 これは、混ざっていた、、

 私には過去形しかないのじゃないかしら、

 よく戸惑いを起こすもの、、

 それがさんざはらはらと身を巻いていた、

 なんとかであろう、

 などと、 小さい声だけでも話すことができず、

 一番遅い人へ、、

 もっと、、停止でしかない人へ、、

 映像に、まっすぐにつながり、、

 

 私は跳ねる、、

 跳躍はあまりの量を引きずってねばっている、、

 あまり見ていては困ると考えながら、、

 先が、音として必要なのではなく、、

 醸成が、

 前後不覚の歌が、、

 開始の見えない声が必要だ、、