言(こと)を這ぅ 言(こと)を這ぅ
たびにたぶらかされつつのち、ひらいで、わたす、染(し)む、わたす
あれ咲くやな あれィ咲くやなそのとりどりの、、
たとえば波、、
その後景、イミッジまでも染(そ)みしてしまゥ、、
おそらくは華やかさと、沈んだ真黒、いや、鈍重な青灰のなかに閉じこめらるるやうな、
それも紛れもなくただあなたの声で、
さいわいにその深さはいつまでも謎であらせられるるやうな、
ふんィき、
ただの吐息を漏らす、
膨らんだその真白の、からりとした青の全景へいちどきに潜り滑ってゆく、、
あわいでは桃の安らぐような匂いが立っていた、
ひとひとりの発するやらかさがまるで全体を染(そ)みし、にこィやかにひろがっているともしよう、、
あァはれィ、
ふれてゆく、一切もまた乱れ乱れて、
戸をやらかに剥(ハ)ぐ音(おと)のする、、
するりするりと抜けゆく、、
とんだ呆然のなかにあたしを招待(しょうだい)し、
真白な独楽は回る、
かたりかたかたりと静かに息を詰めて、見
つむとも つむとも
さあさあという音(ね)につられて軽やかな風のなかにいずともよ、