<2829>「内時の飽和、生を得、死を得る」

 振動が、

 まっさきにとまって、、

 今生きていること、

 それらすべてが、記憶になっているはずで、、

 あたしは、

 増やしたその感受の根と、、

 探りの時間で、、

 あなたたち、

 記憶の、あなたたちを招び寄せる、、

 あたしは、

 太陽以上に、

 もののなかの響きに合わせて、、

 無音の、

 迷いではない、

 光線を生みつづける、、

 

 生みつづくもの、、

 あたしははてにきて、、

 内時一切、、

 相当数の変化、、

 旅程一切と、

 軽やかに流すものとして、

 生を得、

 死を得、、

 日にちと、

 回転を得、、

 腐りを得、

 動きを得、

 得て、得て、、

 内時が飽和したあと、、

 あたしはかたい、、

 無音硬質の、、

 そのさなかを掴む、、

 なにものも把握できず、

 ぼうっと見つめる、、

 あなたそこから、、

 どこに帰りますか、、

 あたしはあせ、

 身体を得、

 地面を得、、

 歌を得る、、

 鈍や、

 そこらのはなのうかれたち、、

 そのものに向かい、、

 ふたつのいのちを光線する、、

 

 あたしはこんだ、

 こんだくしたままの、、

 この白いひとつの線の上に立って、、

 もとのままのもの、

 とひとりさわぎ、、

 しかし現象は少しずつ揺れ、

 まださわぎ、、

 まだこの地平のなかでさわぎ、、

 あとからあとから、、

 たよりが生まれてくる・・・