<2724>「生まれてまもない表情が残る皮膚の裏」

 からだのなかに裸と名指せる部分がいくつあろうか、、

 あたしは、

 定かではない方向に来て、

 その感慨を、、

 ひとつひとつの身体の揺れ、

 踊りとも言える場所で使う、、

 かたちもなにも、

 あなたには流れる液があり、

 管があり、、

 それはいつも走っている、、

 あなたの、

 先へ先へ、、

 いつものとおりに走っている、、

 

 どこからそのままのかたちを、

 まいてきた、、

 あたしはばらばらにまいて、

 もう知らない、と思っているものも、

 全て集合して、、

 底の方で、眠っているのでもなく、

 あたりまえの、表情のひとつとして、

 生きているのを、確かめ得ました、、

 あたしは払い、、

 からだのなかであつまるのを、

 すべて見ている、、

 見ている粒のさわぎ、、

 この人らは無言なのに、

 これだけさわいでいて、、

 からだが縦横に飛んでいて、

 まったく静かなのはなぜだろう、、

 あたしが層をひとつひとつ重ねたら、

 このように、

 無音としてあらわれるのだろうか、、

 きっとあたしはこのさわぎをなすものの、

 ど真ん中へいて、、

 しずかな穴になるのを、

 しずかに待っている、、

 

 あなたの声は透明である、、

 生まれたばかりの表情を、

 たしかに皮膚の裏に残して、、

 あなたはこの砂の感慨をもつ世界を、

 層毎に、

 呼吸してきた、と言える、、

 あなたと同じ呼吸を持った人、、

 長い場所へ向けて、

 生まれる人、、

 生まれる人の呼吸の泡粒だって、、

 わたしの表情のひとつになる、

 どこか遠い、

 その表情ののこりの、

 砂粒をひとつひろう人だって、

 いちどきに、からだの夢をみる、、

 ああけたい、けたいな、、

 ひびきのつづき、

 からだの、膜を成すものの、つづき・・・