<2111>「水の下の日」

 円に浮かぶ、あなたのものかしら、、

 私は袖のなかで休み、

 静かな時刻のなかへ向けて、

 声を掛けている、、

 なにか細い線だけが来て、、

 私の方向へ、

 身体だけ来て、、

 わずかに揺れている、

 ア、

 心臓が、当たり前にいて、

 こちらへ向かい、きこえる、、

 

 私は身体のはしにいる、、

 静かな雲を通り、

 ここに弾け、、

 私を通過しながら、、

 ここに丸い声をアける、

 なんだろう、

 にごって、不思議ですが、、

 ここからいくらも先へ、

 戻っては割れる像ばかりを見ている、、

 身体が膨らんだとき、

 あたしは苦く、

 なんだ、

 こんなところにいたのかと、

 簡単に見つけてくれる、、

 一切のヒのしらせがありました、、

 私は呼吸して、

 ここを暮らしていたのですが、、

 次第にヒが拡大して、

 あたしは先の方を静かに見るのです、、

 あたしは揺れの方を見るのです、

 ア、

 身体が水の下のところへも溜まっていたな、、

 私は知ることができた、

 この暗いものごとの先の方から、

 生きてくることができた、

 大きなヒだ、

 ヒを見つけて、、

 あたしは丁寧に地面を掘り、

 この空気のなかで、

 一体となる、、

 

 あれは初めての水の仕草だった、、

 ねえ、

 さわぎがあちらこちらから伝わって来るのを、

 まともにきいていたのが、あなたの、、

 その呼吸の範囲だった、

 次々に潜り込み、、

 当たり前に方向に生きようとする、、

 私の範囲だった、

 それは、

 ひとつの光線として生きていて、、

 どこへだろ、、

 私にきこえるとき、、

 とても塩の混じっている、感触がする・・・