<1084>「真黒く揺れる」

 緊張した目、

 目の緊張、

 そこにはくらい、くらい影

 ひとりのひとが

 あまりにも真黒で、、

 緊張したひとりの影が、、

 なにもないものかなにも真黒なのか、

 人々はどうしても、その、、

 ひとりの・・・(ひとり、の・・・)

 ひとりの黒い影に苦く引っかかっている、、

 全身これ苦く引っかかってくる、

 鋭い、鋭い視線で、満載、、

 満載も満載、

 あるいはなにもないのか、

 ただ鋭いほどに真黒なのか、、

 不気味にぴたりと止まって離れなくなった、、

 意識なんて真黒であればあるほどよい、

 と言うだろうか、、

 苦く、苦く、苦いもの、を、丁寧に噛んで、

 苦くて・・・

 おそらくも、見たもの、見もせずに渦巻いたもの、

 その他のもの、

 含み、、

 揺れているしかない、

 真黒で苦く揺れているしかない、

 なにも見えなくなるまで揺れているしかない・・・