<1082>「汗が落ちる」

 ひとつ呼吸する

 ひとつめで呼吸する、

 さあ、

 現在限りこの軽やかな音(ね)を聞いておるのは誰だろう、、

 いくつもの湧き立ちにもたれてこの音(ね)を聞いているのは誰だろう、、

 あくがれより新しくなった、、

 わたしはただに膨らんでいるはずだ、、

 まばたきに時間を合わせて、

 どこまでも膨らんでいるはずだ、、

 現れてゆく場所が多くなり、

 同じ場所を濃くしてしまう、

 ここは何回重ねても大丈夫なのだ、、

 感覚が感覚で揺れている、、

 まどろみのなかで誰かは止むのだろうか、

 止んだあとでまどろみならあれだと指を差せるのだろうか、

 わたしは訪れているのだろうか、

 困惑する時間から汗だけ滑って落ちていってしまった、

 誰が止むのだろうか、

 わたしは増え過ぎておかしいのではないか、

 からだは重なるのではないか、

 あるリズムの繰り返しは新しいものかどうか

 ぼぅっとしてくる

 なにとはなしここへ触れてくる