昼間 墓石
昼間 墓石 それは、あなたの仕組み、
あなたが仕組まれたあとで、
ただ水が流れているところで、
おとがなにも譲らず、
過去に笑みを浮かべながら持ち上がってくるところ
過去は吹かない、
墓石が揺れている、
墓石がわれさきにとたわんでくる
行列は笑う 風が吹く
日毎に呼吸を残しておいたのだが、
それでも風は吹く
わたしはおともなく集まる、
たまにはこうして墓石になり、散っている
えがたいもうぞうのなかえ、黙って進む、
晴れている、
墓石のない風景に、晴れは勿体ないという気もする
おとがする
場合によっては雨が降るらしい(嘘だろうと思う)
車は歌う、
ただの景色のためと、晴れのため
たわむ、またたわむ、
声がする
ひとは生きていると、声がするらしい