<2688>「底のなまの水へ着け、干すから」

 ただまだそこ、、

 ただはらのそこへ揃へ、

 あたまからなにから、

 動きからなにから、、

 ただもうもった水のそこへまっすぐに、

 あなたがた、着け、、

 着けば声のひらく、

 ものも どの水あの水などと問わず、

 なんでも、

 いくらでも入ってこい、、

 わたしはどうせそれら、

 ひとつひとつそれらを、、

 のみほすんだからな、

 

 訳の分からない回転、、

 ちょっともう水、

 あたしあたし含んでよ、、

 もっと軽い、

 もっと、滲み出したあとのあの、沈黙の流れ、、

 あたしが去る、、

 場はがらんとする、、

 響きをあたえるものは、、

 あたし、波するものは、どこ、

 場所はがらんどう、、

 あたしのいちいちのふるえ、、

 ここに音としても出でない、

 そのいちいちのふるえを、、

 あなたは、

 黙って確かめたのでした、、

 これはいくらも先、、

 だまってくらべられ、

 だまって合流し、、

 私は、からだを剥がし、

 それら、一緒に流し、、

 日にさらされ、

 あてられて、、

 ことばひとつないがらんどうの、

 さなかへ、、

 なまの水を干している、、

 

 あたまのなかのいくつかの線よ、、

 これ、確かめて、、

 いくついくつ回る、、

 あなた、

 この線から来る確かな振るえも、、

 いまつかまえて、、

 つかまえたらすぐに、手から離して、、

 うん、

 私はそうする、、

 きっと、

 私はそうするに違いがない、、

 あなたがこの場所で、

 いくらも回転しているのを、、

 うまく、確かめえたぞ、、

 ほら、流れ、

 流れてきたぞ・・・