<2773>「息と泡を何重に」

 わずかに浮いてくる、、

 あなたは、

 この時間ばかりをまだ、

 静かに持っている、、

 あたしはからだのはてに、

 あなたの模様を見、、

 ひどく、、

 透明なところまで、

 通ろうとする、、

 あたしは液を増し、、

 また減じる、、

 まだしらない泡を立てて、、

 あなたの声のなかにはりつくのを、

 いくども見ている、、

 

 私はまだあなたの声が近い、、

 しずかな、

 いしょくのたのみだ、、

 ちがうヒにあたりまえにしみでる、

 ゆっくりとした運動なのだ、、

 あなたはここに生まれる、

 あなたはここのしみ、、

 しみのなかから出、、

 出たものがからだに、、

 からだはただまとうめいに、、

 ああ、

 しずかな声をしてくれ、、

 あたしをのばしてくれ、

 あたしは、

 これは何だろうと思いながら、、

 ついにこの道へ出る、

 どうしようもなく、、

 しずかな回転となりここへ出る、、

 あなたは声をはじめる、、

 なにやらじかんにうつむき、、

 あたしのはだのまだの、、

 ものとたどりの、、

 たよりもなく、、

 ここは渦になる、、

 渦だけは声を寄越せ、、

 あたしは表面で溺れる、、

 浮上してくる、、

 つかまえている、

 

 存在が、

 まっすぐきざまれているこんな場所に、、

 いまあなたがふるえてすえられて、

 いまあなたは息をしよう、、

 何重にも息をしよう、、

 あなたはただその 呼吸のはじまりのところから、

 いくども来ただけで、、

 だけとはなにだ、、

 からだにだけはあるか、、

 そこに水がはいれば、

 もう、だけではない、

 あなたの印としか言えないものごとが来る・・・