<3012>「全く、全く違う場所にいる」

 ああひたすら身体がざわざわしている、、

 あああたしにはよく分からないが、

 しっかりと身体が育ち、

 それに対する内心の惑い、、

 荒れを段々に理解し始める、、

 なにか特別なものがあると、信じた場所に、

 あるのは何か当たり前の、

 普通の光景であったということに、、

 ゆっくりと驚いていく、、

 それは、

 ごく幼い頃から予感して、、

 確かにその通りであったもののことなのです、、

 でも歩かない訳にはいかない、

 身体が、

 先に流れていかない訳には、

 

 あたしは水を用意し、

 そのなかに埋もれる、

 そのなかに潜れる、、

 なぜか身体の狭間、

 いくつもの捨てカスが浮かんで、

 また、

 日に入る、、

 日から出る、、

 からだがあなたのように、、

 順に育ち、、

 まだ、、

 よく見たこともない場所へ、

 順々に出ていく、、

 日を新しくしよう、、

 身体をはじめていよう、、

 私には水の枠、、

 私には雲の並び、、

 どれも、

 どれも懐かしく、、

 僅か二年遡ると、

 全く違う場所にいる、、

 あなたが現れるということ、、

 私はわずかに汗をかきながら、、

 この実りを見つめる、、

 

 水に入るあなたの記憶、、

 記憶から生まれる、、

 あの形のない日々の、

 むやみに暑いこと、、

 あたしが探している、、

 命の回転のなかで、

 そっと、

 誰なのかも分からず探している、、

 しずかな回転の日々、

 今、

 私がどこなのかを言い、、

 それらひとつひとつが確かであること、、

 私が、

 長い月日に生まれ続けてきたことの、、

 確かめようもない風の名残りが、

 この現在に生まれている・・・