<2687>「波になる、水になる、手の中になる」

 あたしはその水のありかを記憶していた、、

 ねえ、

 どこから漏るの、それ、、

 私にちょうだい、、

 私は少しずつ濡れていった、、

 私には表面があるのかしら、

 ねえ、

 どんどん含んでくれる、、

 知らない場所で、

 まっすぐにほうけている、、

 この私の姿です、、

 

 手のなかにも水はあるの、

 そうだよ、

 へえ、なんか、、

 少し押していたい、、

 まったくの容器なんだろうか、ね、

 あたしがあっちこっちに、ね、

 はっきり膨らんでるって、

 あなたはそういってこちらを見た、、

 どうなんだろう、、

 ここには底がないのかもしれないよ、

 いつもぶつかっていて、、

 いつもその隙間から何かが漏れてくる、

 それはあたしなのかもしれないね、

 どうだろう、、

 ちょっとたくさん喋る女の人がいて、

 私は、ほとんど空になって、、

 その音声を、通過させていました、、

 あなたはその熱を、一体どこから、、

 さて、

 私はこんなことに対してぼうっとしてしまう、、

 あたしは肉体なんだろうか、、

 いや、あちこちで、

 その都度盛り上がる、、

 ただの光の波のようなものです、、

 からだがさ、、

 ただ浮き上がっているだけだ、、

 もののなかに来い、来いと、、

 けしかけているだけだ、、

 

 あたしは無感でしょうか、

 それでいて、 

 どこまでも身体の部分々々が跳ねる、、

 あたしは何でしょうか、、

 あなたは削る、、

 このしずかな波のなかに来て、、

 いくつも、削る、、

 それは外になるのでしょうか、、

 いいえ、しかし、

 付き合い方が見つかる、、

 どこから来たのか分からないが、

 あなたは、

 ここをつかまえて、、

 ひとつひとつその汁を吸っていくのでしょうか、

 先へ、先へ・・・