<3214>「長い裏返り」

 揺すれ、

 ものみな全て、、

 あたし果て、

 あたしころびながら、

 あたしさいしょきに、

 少しかたまって、、

 少し役を、

 少し手にした、

 あまりに簡単に、、

 出来てしまった記憶、、

 あまりに人間が、

 簡単に生まれてしまった記憶、、

 ふくまれた、

 なせたことのこわさ、、

 

 あたしは隅で、

 そのようにふるえていた、、

 出口も分からずに、、

 長い裏返り、

 そうして隠れていて、、

 あたしは命を運んだ、

 あたしは命をそこに見た、、

 あたしは応えていた、

 あたしは恥ずかしくなった、、

 あたしはずっと見ていた、

 からだに来る、、

 からだが同じようにある、、

 表面に浮上せよ、

 表面へ声をしろ、、

 ついたり、

 からだうたわれたりしろ、、

 ものみ、、

 少しずつあなたはひとつのパアト、

 ひとつの音に、

 少しずつかえっていく、、

 声をきく、

 声をあなたの存在と、、

 ひとつに合致させる、、

 少しずつ盛り立つ、

 少しずつ流れる、、

 

 あたしはその道の、、

 はたにしゃがみこむあなた、、

 しずかに抱き上げて、

 あまりにはやく得すぎて、

 ずっと裏返したままでいたことを、

 いまはまたおもてにかえしていい、

 その年月が経った、と、、

 ひとり、

 どこにか分からずに言う、、

 あたしはそれで始まる、、

 どこへなのか分からず、

 ここに着いたこと、、

 裏返っていることもできる、、

 しかしそんな捨て方は、

 あまりに可哀想でもある・・・