<1575>「少量の身体を一声で掴み」

 まだしもそこに、身体を付いていたのならば、、

 ことばにせよ何にせよ、

 盛んになって、そうか、聞こえてくるのに、違いない、、

 違いないものが堂々とその場にあるよ、

 あたしはそのものを身体に取り込み始めた、

 はあ、なにと、なにと、柔らかさを持ち、、

 そのまま、小さく、夢を持ち、持ったままでいるに違いないのだ、、

 歩を、置いている場所に、

 そのままで生まれてくるには違いないものだから、、

 

 あたしはそのままの声が一帯を弾んでゆくときの、

 動きのなかをいまいちど感じた、、

 なにだ、なにか、次から、次へと、迫り、伝い込んで来るのではないか、、

 どうした、何処を見ていて、、私は弾んできたんだ、、

 まともに吹きつけられた、違う空間の存在を、

 この場で感じるようにしたら、、

 いいや、ひとりの呼吸のほかは、紛れている、、

 ことばのなかに外に紛れている、、

 そのほかの、呼吸をせずにはいられないようだけれども、、

 どうだ、どうだ、、身体を打ってくる、、

 ひとつや、ふたつではない、

 同じところへ、ぶら下がっているもの、を持っていて、、

 私は、剥がれたのか、、

 下から、生まれてきたのか、どうか、

 なにか、分からないようにもなって、

 おおそとの空気がここいらへ漏る、、

 漏るからそのままに、

 漏るから浴びていくさま、、

 を、少し映している、、

 

 少量の踊り、

 少量の跳ね方、、

 なにと、なにと、かき混ぜ合わせ始め、、

 そこから同じように渡るひといきのしぐさを、、

 そっと見つめてはいた、、

 誰から誰へこれは渡る、

 同じイメージのない、、

 あ、と中心にまつわる、ほうけて眠るイメージに、、

 私が時間として、絡まってゆくのを、、

 見ている、いくつかの視線というものがあって、

 なにから、なにとは言え、生まれていて、、

 これ、こいつは、

 掴み所しかないのか、どうか、、

 掴み所のひとつとしてないのか、、

 ほうけて、揺るぐ、

 ただそのさまを受けてひらいていた、

 一声が曖昧に、

 昨日から前が、ひとつもなかったかのように、響き、、

 それが、エンカウントが、当たり前であること、

 を、静かに告げている、、

 お、そうか、そこに居たか、、

 当たり前に出た声と、、

 少量の身体、

 はどこまでも巡ろう、巡ろうと思う、、

 私はそのままに見ている、