<1744>「響きのなかに混じって」

 いくたりの響きが来たろうか、

 それは、私がオンジョウの側へ生まれることを意味する、

 何という響きのなかにいるのだ、

 ほうけて、ほうけて、

 そののち私は文字を掴む、

 文字のなかで、眠ることになる、、

 響きなどそのなかへ足されて、

 私は、ただなかへ膨らんでいる、

 

 おい、そこから、まといを寄越してくれよ、

 私が常に身体をアけてだだらと漏るやつ、、

 それをこちらにも分けてくれよ、と、、

 言い、はっきりと、、

 方向を付けて、、

 なだら、なだ、なだらかに、続け、

 おい、そこから、お前の一端なる響きをそこにちょっと漏れさせてくれよ、、

 誰だ誰だ、、

 私にはいくたりもの響きがきこえてきた、

 また私は特別祈るものでもない、

 衣裳を借りる、

 ここで衣裳を借りたものなどの、

 ふざけきった光景を、

 目に、静かに留める、、

 留めていたら爆発的に増えていくのだもの、

 何が、

 光が。

 私がそこから響きの一致まで行くことに、

 あなたは何をか言うか、

 いんや、

 私は光を見つめてほうけているだけだ、、

 

 誰彼か、、

 私に混じったもの、

 私に混じったものだけが静かな声の仕業になる、、

 それはたくみに文字にこぼれて、、

 私は真黒くなる、、

 真黒くなった視界だけを、ここに、携えて、、

 順に順に言葉のわたり、、

 を、目で、見てもいるのに、

 おい、そこから、拍子になれよ、生まれろや、

 どうれどれどれ、、

 身体はかの形で諸処をはたく、

 はたくと揺るぐのだな、、

 巻いて、巻いて、、

 私は不明の正面を、青い表情で、覗くものだ。

 誰か、彼か、、

 私のそこに祝って立つのの、

 運動の、

 無言の強さ、とでも言うべきところへ、、

 ざい、ざい、ざいと、

 帰って行けろ、

 帰って行けば、、

 私はまた真黒くなった時刻へ、

 響きへ、

 速やかに向かう・・・