2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

<707>「ひとりの呼吸は意味ではない」

喚いている。喚いてほしい・・・。些細なこと全部、問題がないのだと言っている問題でないのだと言っている。大事なことって何だ、細かくないことって・・・。それは、規模が大きいだけなのではなかろうか、どう扱ったらいいのかが分からないほど、大きいだ…

<706>「貼られた映像に」

どこの場所から顔が現れても不可思議ではないように。どこに暮らすやら考えだけで引きずり回してしまわないように、祈っている、つもり、複雑な向かい合い。割れ、日々は割れ、瞬間には瞬間の言い分があった。渡すだに新しい独特な熱があった。 「今でも憶え…

<705>「嘘のなかに夜がひろがる」

明確に、避ける人、ならまだ、名前で呼んで、ふたつの目が、ジリ、ジリと音を立て、中央に寄る、徒に見る。はだけて、今までと、かなたへのふくらみ、過去いくつものうごめきその通りに、その通りに流れてくると請け合った、ところと、どころ、の人、たち、…

<704>「無数の点の応え」

外側に現れて来たと言うべきか、外側だけで反応していると言うべきか。それこそ無数の反応、嘘みたいな落ち着きと裏表になったいくつもの反応が、各々、湧き上がる場所を確かめている。 いや、それはもう場所である。入れ替わる隙を常にうかがっていたのだ。…

<703>「粘る回転」

方向はそれで合っていても、突然過ぎて驚くこともあるのかもしれない。ひとつ足りなかったのでなくて、充分な上での荒れ方だったのかもしれない。疲れている人がポツンとそこにいたとする、しかし、この疲れは動き回る事で解消されるものかもしれないから厄…

<702>「誰の指だ」

特別な事、陽気な事、収まらない事で、低うなり低うなり、普通に話す、歌われて、不都合な偶然に丁寧に寝そべっている、はず。そして、よろしげに、誰か案内して(たれかあないして)、どこから、どう見ても、震わせ、なぞ見ても、集まり、かたわらに立たせ…

<701>「濁り重り」

大事かどうかも構わず隠れて、訊ねられて、慌てている、わけも分からず。どのように不明、どのように不透明、直接歩くときだけに、濁りが晴れて、重りも跳ねて、 「もう動けない」 という笑顔。裾もなし、声もなしで、よそからよそへ向かうもの、うろたえて…

<700>「熱狂する眼のなかに」

お前よりあなた、熱狂を拒否する目で、物事の間に沈んでいっては、新しい素振り、新しい朝。例えば、全然眩しくないのに、ゆっくりと移ろってみるなどし、確かめて親しげに、きっと、嬉しいのか否かで立てる音が少しずつ変化する、という意味も込めて、澄ま…

<699>「冷えた過去、私と現在」

急な願いが、肩を動かす。飛び出したばかりの音で、全身がからまる、転がって喜ぶ。 一体、私には心地の良い音程とて全てなんだ だからあなたにだけ二日間の、それも気持ちがひっくり返るその二日の時間を、眺めたいだけ眺めて、そっと舐めてみるのだと言え…

<698>「嘘を乗せて廻れ」

訊き返した表情に、いくつもの開始。分からない方面で、踊りと二人。何故、何故、あらかた集めておいたものだけで、不規則な笑みを。ようこそ、片側の話へ。誰が投げている、最近のくやしさ。誰が受けている、ちょうどよい美しさ。どれもこれ、も徒に確認が…

<697>「私的震え」

突然穏やかになった、とでも言う。何故大きな気持ちと言わないか、必要がないのでなし、全体が、僅かに、しかしいつまでもいつまでも熱い、と傾けさせるだけの動きを求めている。 到底私に挟まらないことだけが、ふるえている なにやかや、めぐらし、当たり…

<696>「言葉はどこか」

浮かれポンチがするりと、窓の中を抜ける。ためらいと、少ない声と、ふとした気分、の周りで、抑揚のない、ふたりの話。特に、感覚はない、ところで、また誰とまとめる、不具合な形。動作、必要以上に、動作と、それが壁であるところのもの。通じないひと吹…

<695>「進む」

考えられないほど、それはそれは近くでものを見ているという頭があるか。ただ時間が経ってくれることだけ、大事ということもある。まあなんと、その、空気感だけがあること。異形であるか、ないか、それすら分からぬ。お互いがお互いに決定的なひとことを見…

<694>「うかがいの中」

こちらを向いたとき、例えば偉さ。あちらを向いたとき、例えばふがいなさ。だとすれば、こわがり。昨日見た苛立ちと、ひとつ、息を入れて、最初から、わずらわしさ、試しに聞いてきたもの以上、だとすれば・・・。 何か言えよ、何か言えよ、と言わば、かけら…

<693>「他が他」

ものの数を考えてみていつになく嬉しく失敗しようと、朝になり日が差し、まだわからない形今無し、ただの器、うつわ、うつわ・・・。そうだ、 誰に傾けたら良かろ? 居続けて新しい。跨がなくて可愛らしい。皆、一度ペタペタと貼り合わせてお互い表情を徐々…

<692>「あいつは自動人形」

一体全体の数だけ呼ばれる、呼ばれうるとすると、何とぞ道楽、何とぞ、のなかで、いつまでも語られる、いつまでも現れる。もし、夢の中でこちらを向いたとしたらば・・・。 ひんむいた・・・。 ときに、試し甲斐。あまりの、この意識のなさ。どこか遠いとお…

<691>「こんなにも無表情で」

優勝して嬉しい、もうこの上はないと思っている一方で、もう過ぎたことだから、優勝したとかはどうでもいいんだよもううるさいよと同じタイミングで思っていたりする、と、これはひとつのはずなのだ(同じタイミングだということを抜きにしても)。ふたつ(…

<690>「混乱した時間を例える」

きっと、でひといきに言うと、こんなものがそのまま考えられた、となるはず、呼吸でみたら、慌て落ち着きまたそのままにせん、と思われるはず、ふところ、一切から思い出しだけ、消し去ったようで、あればよいのだが、突然撫でる、片方には優しさ、もう片方…

<689>「垂れるだけ垂れて」

たれるだけ、とことんまで緩さ、昨日下へ、浮遊そして、休まるものから険しいそれへ、やあ、おい、振り返りたき、あれこれの、 「なあ」 迷わず、どこの部位に従うでもないのだが、歩き、歩き、君に言うことは随分と丁寧だ。行為は乱暴だ、が、どうだろう、…

<688>「深く潜る、踊る踊る」

深く踊って、さらに、もぐらずに、 「もぐらずに」 いられない、と言う、顔、口、改めて滑らか。いつも言ってくれるところが当たり前、に弾けるだけ、知らず、いつも通り。困ろか、どうか、おや人が冷めている、いつもの癖から、夢から、単に、自己紹介から…

<687>「振って、振って、踊って」

明日、巻いた。来る現れそば置いた。どうした? こうした、外何かにつけ冗談。遠く、へ来てる、そのことだけ告げて、帰った、帰った、速やかでもなく去った。まずは、足が、動けるままそのままで、左、右へ、嘘偽りなく揺れた。 いつ、いつ、また軽めの挨拶…

<686>「どうぞ、ウィンク」

どうにか気にする、どうにか気にする、なかで、明るい、それも黄色、ぐるぐると回る好きなように。いくらでも話す、として、嬉しい、それも一度、分かるものかどうか、この際、不必要に、傾く。隠れてくあくまで、ただの、雰囲気ただの、ウィンク。 どうぞ、…

<685>「あ、真面目だ」

例えば小さな音、で済むと考え出したものが段々に膨らんできたり、して。どうすれば良い、というような感覚を思い切り外に投げ出してみたり、して。形と形、の在りかをひたすらうかがわれた、後で、これはとことん戯れですという運動の中心に真面目さが開い…

<684>「違う顔が空気に紛れて」

「何かとの比較でなきゃ、この熱さは分かるまいよ・・・」 少し、立っていた。一度きりで、確かめもせずに、では、この感覚は嘘だろうか。君は君なりの良さを眺めると言った、嘘でなし、向かうべき場所でなし。当然、その他は名残り、地道な計算とこの空気は…

<683>「俺は小さな阿呆だ」

控える、聞く。きく。はあ、何故か、当たり過ぎている、と応えるや、その方、反応、反応。これがらしい、これから、これから強い、て、訊ぬるのでも、ないだろうと私の、それからの私の発音。 「俺は小さな阿呆だ・・・」 投げる静かに、一番、慎重に見えて…

<682>「言葉の端だけを軽くあたためる」

まだ乾かない、居続けるうちでの話。混ぜた、普通の言葉が、ところへ続いているだけの、話。まず立ち上がると、憂愁はない、回答もない。軸を満つ、するする回り出すと、あいや、あくびで一度リセットしようと、するのだが感慨は、起こり、籠もり、時間を、…

<681>「あなたの足元、あなたの揺らぎ」

はや、悲しい。なくてならね、あおぎ、ふた方向の何故、から育つ。謎のなかから見かけてくれよ。 とぼけて・・・・・・。 集まれる、気持ち。懐かしさ、どこへまで。確信、形。確信、の形。 手にとって・・・・・・。 ところ匂いで語り出せ。まず、まず片側…

<680>「特別に、座った席の、運動」

理由を考えて喋れ、だ? 理由を考えて喋るのだ。それが営みの全てであり、突拍子もないものでなけりゃ、理由の中身はどうでもいい。じゃあこうして、こさえたものって何なんだい? そりゃ運動の、過程で出来た副産物。知ってるか、運動ってものが全てなの。…

<679>「先を急ぐ」

物事の隙間を、一瞬で抜け去った。それは、見たくないからではなく、どの速度で行っても分かるからであった。出来るだけ速く、と急かされる訳でもなく、見慣れぬ場所で、彼は言葉を咥えていた。数えてこれを、ポトリと落とす。ほんのりひとつ、驚きのなさだ…

<678>「言葉は訳もなく、泣いている」

いつぞや、私に小さく囁いてくれたこと。途中で絡まり、破れかけ、とも知れぬ。試しに、前後で剥がれていて、始まる息とともに協力、驚愕、ひとり、帰らせてもらったそばで、不思議な溜め息のなかにある。 改めて外れて、誰かの声。長々と私の、そのまた奥の…