<690>「混乱した時間を例える」

 きっと、でひといきに言うと、こんなものがそのまま考えられた、となるはず、呼吸でみたら、慌て落ち着きまたそのままにせん、と思われるはず、ふところ、一切から思い出しだけ、消し去ったようで、あればよいのだが、突然撫でる、片方には優しさ、もう片方にはただの動き、この頃揺れて揺れて動いていることが、何やら、かや、声をかけられ、私で済んだと驚くはずまた下がるはず、あなたには偽るだけの勇気と、改まるだけの準備があった、どうもこの辺ではふと見かけたところと話が合いそうだ、が誰に訊ねても続けて、

 なあに、

 なあに、

頭ごなしにする、物思い浮かべてみる、ひとりでに走り出している・・・のは、混乱した時間を何かに例える人、あちら、こちら、切り返し切り返し静かになれるやもしらんなかでの探り、こればかりは、私などにもあたらしいはずのところで、ひそかに並べられ、立つ、しゃがむ、まだ分からないなりの三歩、それも急いで・・・。