<694>「うかがいの中」

 こちらを向いたとき、例えば偉さ。あちらを向いたとき、例えばふがいなさ。だとすれば、こわがり。昨日見た苛立ちと、ひとつ、息を入れて、最初から、わずらわしさ、試しに聞いてきたもの以上、だとすれば・・・。

 何か言えよ、何か言えよ、と言わば、かけられた回答、適当にあしらわれたようでいて、くれとも思わず、知らず、他人の家、嘘から出て的確、彼方へ来て複雑、またいきなり騒いだり、嘆いたり、ひととおりみて増え、目に、いつも映るあの子たち。

  われわれは何故かうかがいのなかにいる・・・

 沢山で、投げる。沢山、沢山、ぶつかりて、普通、の、ことでもないが、また来る、このぐらいの伸び縮みにかかわってき、つ、つ・・・あれよ、どうにかこうにか分からずとも、かく結果は遥かにここいらではみ出していた。今日から? いや、それは、もっとずっと前、それこそ曜日を伝える人が、どこかどこかと戸惑ったところまで戻る・・・。