<678>「言葉は訳もなく、泣いている」

 いつぞや、私に小さく囁いてくれたこと。途中で絡まり、破れかけ、とも知れぬ。試しに、前後で剥がれていて、始まる息とともに協力、驚愕、ひとり、帰らせてもらったそばで、不思議な溜め息のなかにある。

 改めて外れて、誰かの声。長々と私の、そのまた奥の方、ちょうど、新しく水をかぶると、案内が容易になるやら、なんやら・・・。

 時々、わざとでも、塊の横からあたためて覗いて、触れるものとて用心、順番に、警戒、なんで、高く、また明らかになりつつひとつ、の袖。

 湧き出し、巻き直し、冷静な、ひたすら集まり出すもののことと、話、諦めず忘れて、ないものから交わしかけ、られて、ふたたび、仲の良さと回帰。

 いつぞやの、機嫌が、わざわざ、丁寧を通り越して用意されているとき、お前の言葉は、訳もなく泣いている。

「ここで送るにしたって・・・」

などと。