<2981>「人間に混ざる人間」

 朝まだ人間が遠く、

 私はどこの誰かも分からないまま、

 人間の身体の動きに、

 少しずつ一致してくる、、

 あたしから先に、

 この回転のなかへと紛れて、

 ひとつここの言葉を知る、

 ここの言葉を知ったあと、、

 あたしは闇に紛れる、、

 

 ねえ、

 あたしには初めてでもそうでなくても、

 そんなことは関係がないの、

 私は変態なのかもしれない、、

 さて、

 そんなことははっきりとは分かりません、、

 私は徐々に他の身体にもなる、、

 ねえ、、

 あたらしいものを受け入れる、

 新しい出来事を、

 新しい育ちを、、

 私はそこらへんに放り投げ、、

 ゆっくり、

 時間に集まったものを、

 まともに見ている、、

 あなたも一個、

 あなたも投げ出し、、

 あなたは天に向けてひらいたまま、

 時間が停止している、、

 中心は泡立っている、

 からだを迎えよう、

 迎えようとする、、

 ひとつの運動のなかにあなたが居ました、、

 肉や、魚、

 食べ物が、、

 からだのなかにながれ、、

 やはりそれは管の記憶へ、

 徐々に継がれていくのだ、、

 

 ねえ、見て、、

 ねえ、見てて、

 うん、

 あたしは、ここで、、

 だまって見ている、

 どこかに描いた、

 理想などとは遠いところ、、

 ただ、人間と、

 人間が、

 混ざり合ってしまっただけの場所へ、

 まっすぐ出てきて、

 私に、

 さまざまな声を、届けている、、

 からだを、

 十分に、届けている、、

 あたしはきいた、、

 くらいへやからのトオンを、少しきいた・・・