<2608>「身体を巻き、知らない場所へ出る」

 あたしはその水のはやさに、

 ひとりで乗る、、

 ねえあたしはそこから出ていて、、

 なんて呼吸をするのだろうね、

 あなたがまた渡す、、

 ここはひろくなる、

 ここは知っていた場所、

 揉みこまれて、

 映像が変わる、、

 あなたが生きていた場所が変わる、、

 私はその雰囲気に巻かれ、、

 身体をまたここに集める、、

 それぞれが、

 知っているもの、

 あたしのなかざまから、、

 ひとつ、

 回転していくものとして、、

 この場所はあった、、

 

 もっと、もっと、、

 あたりにねつやなにやらを、ください、、

 あたしに見せてください、、

 うん、

 それではなかにどうぞ、、

 うん、

 いちどこの熱を知ると、、

 しずかに出るのが難しくなるかもしれません、、

 あなたがここから増えると、

 それはね、

 だが私はこの呼吸のさなかに、、

 あなたを通すことに決めていた、

 おそろしい速度で、

 あなたを決めていた、、

 私は次々に分かれた、、

 分かれて、

 声を決めかねている、、

 その底で、

 私にもからだの形が見えた、、

 なのでしずかに声を作る、

 あなたが浮かんでくる、、

 

 全部が揃い、

 かと思えば、、

 またそこから、知らないところへ、

 各々が散らばる、、

 各々がただ生まれなじみのあるところへ、

 しずかにひらいていくのを、、

 私もまた別の一点で眺めました、、

 あたしはその喜びに参加して、

 ここでふえる訳ですけれども、、

 あなたの印の、

 これはどこにあることなのでしょうと、、

 ひとことで言う姿、、

 私は巡り、、

 身体を続ける、、

 身体を巻き続けている・・・