<3013>「分からなさと荒れ」

 そういえば、

 私の知っている大人は皆荒れていた、

 と思う、、

 今例外として思いつくのは、

 母方の祖母くらいだろうか、、

 

 何に対して、

 荒れていくのだろうね、、

 これは、

 私は外野から言うのではなく、

 内野から言っている、、

 何かに荒れ、

 何かを慰めている、、

 大人の段階に入っている、、

 

 一番は、

 私のことが、

 よく分からなくなっていくことにあるのかな、

 ひとつひとつの出来事とか、

 自分でやっていることとか、

 それらはよく分かるけれど、、

 それらがまったく別々に、

 無限に重なり続けることに対して、

 よく分からなくなるんだ、、

 今これは私は何の集積なんだろう、、

 ちょっとした気持ち次第で、

 全然違う場所に移れたり、

 前のことなんか何も関係がないように生きれたりする、

 しかしなんだかそれは、

 環境という、

 私の皮膚の、一番外側を、

 まるごと剥いでいるような感覚だ、、

 そこに、

 無数の風が当たる、、

 ひりひりして、

 血も流れて、、

 私は黙って、

 うずくまっていることしか出来ない、、

 

 一番緊張することをしよう、、

 一番、

 どうなるか分からなくて、

 汗をかくことを、、

 あたしはさんざっぱら、

 分からなくなってきた、

 分からないと言っているのに、

 どうなるか分からないことをしようと言っているのね、、

 分からないことが好きなの、、

 どうなのだろう、、

 もっと長い時間見つめていたり、

 もっと長い時間近くにいたり、

 そういうことを、、

 この荒れのなかに組み込もう、、

 なんで酒を飲むのか、

 なんで身体を放るのか、、

 私はいぶかりながら、

 そこに入る・・・