<2106>「色を得た連なり」

 微弱な動きに当たり、

 私はそれを吸っていた、、

 それをまともにきいたまま、

 あたしは過ごす、、

 あたしはその回転のなかを生きた

 途方もないという声がきこえた、

 しかしこれはひとつひとつの振動でしかない、、

 あたしはこごえ、

 もののなかに混じる、

 絵を揃えて、、

 そのなかを見つめている、、

 

 どうした、、

 はい、

 私は細い線に乗っているだけだという気がして、

 大変おそろしいんです、

 なに、

 それはそうなのさ、、

 あなたはずっとここに乗ってください、、

 じっとひとつずつを成すのだと知りながら、

 ここの心地へ、

 静かに帰ってきてくださいよ、と言う、、

 あなたがそのなかへ声をするということ、

 私は晴れながら、

 一切のものを見て、、

 ただ時間に触れ、、

 そこから駆ける、、

 そこからまとまって次の時間になっていく、、

 あたらしいヒが見える、、

 そこから先の方へとうたれていく、

 なんだ、

 熱だな、、

 私は次々にまとまり、、

 次々に振るえ、

 あたしのひろがりのなかで、、

 声をさがす、

 あ、

 ものごとがこのヒのなかで起きた、、

 こちらを静かに見つめながら、、

 私は膨らんでいった、

 声をなかまで知りながら、、

 

 私が道を行くとき何か音がする、、

 正確にきけているかどうかそれは分からないが、、

 何度も生まれて、というような、、

 等しい声のするところに、、

 あなたはぼんやりといたのかもしれない、

 あなたははっきりといたのかもしれない、、

 声の輪が膨らんで、

 あたしのなかを駆け、、

 等しくこのものごとを知り、

 私は隅々まで潜り、、

 ヒのありかを伝い、

 私はめくれる、、

 手のひらのなかにすみ、、

 私は色を得る、