<2010>「放られた糸が」

 あの、離れていたトオンを掴む、、

 あたしは細部から、

 徐々に、見えてきて、掴む、その脈を、、

 いくつからきいてきた、、

 鐘が鳴る、

 あたらしい場所からあなたが鳴り、、

 私は微笑んでいた、

 私は微笑んだまま、幾らも粒になった、

 その過程を、追うのでした、、

 おい、私の群れ、

 お前も時間のなかにはいれ、、

 ここらへんは、一度の声もきこえない、、

 私は、

 ただはらへ打ちつける静かなヒの集合を、、

 黙って見つめている、、

 

 暗い、

 私は、時間のなかで、見えない、、

 肢体、、

 立ち上がって、揺れない、

 世帯、

 ある信号から信号へ、、

 あなたのかけらが熱を持って飛び出、、

 そこに光線が生きる、、

 塊になって過ぎる、、

 私の切れはし、、

 身体はただ日々の歌に節をつけるだけだ、、

 あなたはここを穴だと思うか?

 ここを底だと思うか?

 だって地面がひんやりとする、、

 だって時刻がそこから膨らんで来る、、

 私は細い、頼りのない紐を持っていました、、

 最初は手で遊びました、

 そして投げて放っておきました、、

 それはしばらく放っておかれて、

 再び人間がヒを持って戻るときには、、

 、いや、まだ生きていました、、

 掴みます、

 縒って、縒って、、

 私はそれから、編むことにしました、、

 

 私は人工の風も好きですよ、

 また忘時に帰れるような、そんな気配がするから、、

 私は忘時も好きです、、

 あなたは全部忘れた、という身振りを取ることがある、、

 そのとき、通路がアく感じがするのです、、

 あなたは手を表し、

 私はそのなかにある水の、姿形を、、

 そっくり読み取ってしまって、、

 全部が全部過去の場所を通った訳ではない、

 と突然思うのでした、、

 私は一日の仕事から離れて、

 ここに身体を休めている人の、、

 振動する日時を、なんとなく見つめる・・・