<2139>「ふたつの自」

 あたしは名のなかにいた、、

 そこで、

 名前を裏からさわり、

 今私を知らせるような形として、

 そこにあるのだ、、

 ア、

 なにだかただそこに住まい、、

 回転体として、静かに浮いてくる、、

 あなたは名前をきいて、、

 ここに等しくつながる、

 あ、

 身体というだけに、

 しずかなきこえの物事として、まとまっている、、

 

 ジが起こる、、

 そのことに備えて、

 私は膨らみたいだけ膨らんでいることにしたのだが、

 いつかの揺らぎ、、

 私はこの方向の姿、

 ただきこえるだけはきこえているものごとの、、

 なかにいた、

 はじけてどこまでもいきそうで、

 その先にあたりまえに見えていて、、

 私は無数時へ始まり、

 ア、

 ふたつの極を行き来し合う、

 この時刻にはじまって、

 次から次へとさわやぐ、、

 あなたはそこにいて、

 ひとつの印を見ているのだが、、

 そこはあなたにあるあたりまえの身体と、、

 液は次々に垂れ、

 私はそれを静かにみつめる、、

 身体は静かにここにあるだけで、

 私はどこまでまわったらいいのかが、分からない、、

 あれはなにのなかなのだ、、

 

 ジから外れて、

 この音のまとまりを、きいているにしても、、

 それがなにか、

 私はここで揺れて続く、

 揺れただけが波の量と、、

 私は声をして、

 今そのなかではじめている、、

 なにだかたくみな声だったが、、

 これが今の姿だろうか、

 ジはひとりふるえて、、

 私をここにさそう、、

 ア、あたりまえの揺らぎのなかにひとつ、、

 時間をつけて、

 あたしは声をする、、

 ここから先に通るものが、

 ひとつひとつ振るえて、、

 ひとつひとつ声をする、

 ア、

 あとの揺らぎ、あとのいのち・・・