時々後ろを振り返り、
ぼやっとしている、
私の姿を見つめる、、
そうか、
今の私から見れば、全て、
生まれて間もない、
ひとつの混沌のなかにいるもの、、
私はそこに、
しずかに削りを入れている、、
削り出したものが、
いまはっきりとしてきた、ということか、、
そんな訳はないのだが、
高校の頃の私の中に、
既に今の私がいて、、
ある日、
ほうけて空を向いたタイミングで、
何かの断片を、
現在に向けて通していたはずだ、
と考えることがある、、
もしかすると、
空を見つめること、
ぼうっと一点を眺めることが、
時間を、
過去、未来、
自在に繋ぎ合わせることなのかもしれない、、
私はもう一度会えないはずだ、
と考えたかどうか、
もう一度会っても、
あまり驚かない、、
一方で、
現在にないものは、、
もう全く縁がないものと、
妄想することもある、、
突然その線と、
この線とが繋がって、、
私は、
それが全てだったはずの過去を思い出し、
今がどこなのか、
一瞬分からなくなる、、
立派にというべきか、
よくもまあここまでというべきか、
変化して、、
会いにくくなったことに、
純粋に傷付いていた時期は、もう去り、、
そのどうしようもない変化の現在と、
変わらぬ過去とをもって、
二つを行き来して、
楽しむぐらいの、
どうやら身体ではあるのだ、、
人に会うことが全てですよ、
と、
名前も知らない人が、
名前も知らない私に、、
ひとつの風を送り込む・・・