あなたは線なのか、
あなたは振動線なのか、、
どこから見たら、この、光景は、、
あのひとつの、印になる、、
私の肌は束だ、
いくつも風の、残りが溜まる、
そういう場所だ、
視線が、何か、
はっきりとした意味を持ちすぎてしまい、、
私は戸惑う、
私は、流れる、、
なにか、
たったひとりなのではないか、、
話してもしょうがないようなところで、
たったひとりなのではないか、という気がする、、
私は生まれたのに、
生まれたことを知らない、、
私は悲しいのだろうか、
川のそばを、ひとりで通る時間が必要だった、
あのとき、熱溜まりのなかに固定されて、
なんで私はここにいるのかと、思う時間が必要だった、、
私は、こんなとき、
ちっとも走り出さないで、、
表情のない地面の上に、じっと立っていて、、
この時間は前にもあったな、と思う・・・
私は、陽のなかで、野球の練習をしていた、
私は、陽のなかで、駅のホームに立っていた、
電車のなかに、陽が紛れて、眠っていた、、
私は午後、どこへも行かず、
無表情の住宅と、
一体になって、
この陽のなかでもうほとんど溶けていた、、
そうだ、
私は川のそばを、やはりひとりで通る、
通らねば、と思ったのではない、
そのように動くのが、意識もしないほど、
自然であったのだ、、
私は、「なにもかも」と「無だ」
を重ね合わせることが出来ないし、
重ね合わせたところで、
それを悲しい意味に解することはできない、、
こんなところまできて、
生まれたのに、
たったひとりではないか、ということ、
そのことをただあまりまえのこととして、
確認出来る時間を、場所を、、
いつも心のどこかでは求めているからだ、、
私は現実のなかで緊張して、
仕事をしたあと、、
そこからほどけて、
ただ、あたたかい場所を、
次から次へ送られる、あの時間は、、
私の夢の景色のなかに残ることを、
なかば確信しながら、どこまでも眠い・・・