<715>「揃えよう」

 話吹く、苦しく、交わされることといえば、

「お揃いにしよう」

だけで。フリもなく、意地もなく、横を向いて。

  お揃いって・・・

 例えば、くたびれても、決してしゃがみ込まないでいる。沈んでいくまま席のまま、飛び上がらなかったりする。飛んでるさなかによぎらして、不安げに降りてきたりする。

  きいていいことなら、なんでも

 よくて、沿っている。確かめさせるのは、片側。とっておくのだけはよして、明日には新しい、と呼ぶから、とっておかないで。

 勢いでいただいたものの、考えて、ひと巡り走らすだけでもう合わず、たれか落ち着いた表情とともにそこへおくれ。遅さらしく、ここいらで映えている。誰うつるのか分からぬに、映えている。