2018-10-30から1日間の記事一覧

<737>「不案内の嬉しさ」

彼は適当な声をあげている。知らぬどこかで、なくなりきって、苦しく吐かれることの。安らぎ、どこかで、ふん、と払われ、紛れもなく見られ、最後はこぼれてまざらばまとわりつく。 「不案内に、して」 いたい、それこそいつまでも。もくもくと、消えるそば…