<3066>「しらない汗になる」

 からだかえしている、、

 どこかからまっすぐに湧いてくる、

 それを目掛けて、

 からだまっすぐに起き上がってくる、、

 あなたは変更される、

 変更されることはおそろしく、、

 冷たい汗が流れる、

 からだじゅうが、

 この記憶のなかで盛り上がっている、、

 どこから来、

 どこに生まれたものなのか、

 まるで定かではないものの、

 あなたが揺れてきて、

 ここへ着くこと、

 ここに着いたことで、

 あなたはまた、

 ひとつの回転力を得る、、

 

 からだがまた来、

 またすくわれ、

 あとの方、

 あれは誰だと、

 しずかにつらなる方、、

 そこへ向けて、

 私の身体は出る、、

 私はそれぞれに、

 訳も分からないまま出る、、

 どこに行くのだろう、

 それはいまひとつはっきりとはしないまま、

 誰を行くのだろう、、

 誰からきこえる、、

 あとのなかにひとりすごし、

 ひとり生まれ、、

 ひとりここのみちのように、、

 沈黙し、、

 あたしは自身の核に、

 うめこまれたひとつのささくれ、

 それをじっとながめ、、

 汗がまた、

 少しずつ出てくる、、

 からだ、からだ、、

 あなたはあたりまえのように、

 そこに構えて、

 どうしたものか、

 私は、

 また多く汗をかく、、

 

 もう、

 どこにいるかも分からないほど、

 存在が、

 どこかに消えてなくなるほど、

 みだれて、

 ただのしらない汗になり、

 はがれて、

 よく呼吸する、

 よくその光景を保存する・・・