あたしは中間にあるもの、
一番色の濃いもの、
外界にも、
内界にも、、
少しずつあたしの色が付いている、、
私は破裂する、、
しぶきがかかる、
それを幾日か数える、、
まだ、
生まれたばかりみたいだねと、
ひとりここへ訊ねながら、
私は、
無数の記憶を持ったものとして、、
ここに生まれる、
ここにあたたまる、、
私は随分緩やかに、
戦略的に、
期間を作ってきた、、
外界で、
事務をする計算機のように、
内界で、
起きる嵐を変換する、
ひとりの手工業者のように、、
あたしは混ぜる、
あたしは頂点ではない、、
二つの自然界のなかに、
埋め込まれて、
かろうじて存在する、、
ただひとつの働きなのです、、
あなたが見る、、
ひとつひとつの風景が、、
いつか、
まったく夢のように消えてしまう、、
あなたはその場所から、
熱を持って移ってくる、、
からだから発するばかり、、
あなたは匂いたい、
あたしは安心する海の、
その底の不安につかまる、、
どこへどこへ行くんだ、、
どこへも行きやしない、、
ただからだを投げ捨て、
水の匂いのするところに、
まっすぐ来よう、、
まっすぐ立っていると私の、、
しずかな泡粒のことどもが、
からだから順にきこえ、
その顔を出す、、
その顔から生まれる数々の波紋、、
私は大人しい、、
からだからはれて、、
よく水の方へ上がる、、
上がる気配、、
ふたたび、
くらがりの呼吸をし、
しずかに吸われて生まれつつあるもののなか・・・