<3045>「不安をくぐり、かならず生きている」

 あたしはまだからだを縫う、

 そこへ走る、、

 そこ、

 一地点だけを捕まえてもなにもない、

 私は走っている、、

 私は数限りのない、

 その声の延長、

 ずっと先の方へ、

 まともに走っている、、

 まともに絡まって、

 あたしは、

 これはなにだと確認するまえに、

 秘密は、

 こんなに簡単に待っている、、

 

 なにもなく、

 なにも起こらず、

 ただここで待っていたいかというと、

 どうもそうではない、

 無数に張られた糸のなかへ、

 あたしは混じっていく、、

 あたしはそれぞれの声に、

 それぞれの姿を見留めながら、

 ゆっくりと、

 それらのなかへ混じっていく、、

 あなたは吐く、

 いや、

 汗をかいている、、

 ひとりでこたえねばならない、

 私は外を向く、、

 この景色のなかに、

 続かねばならないと、、

 私は知る、、

 私は多分、

 この汗をかかなくて良い場所を、

 ふらふらと探してきた、

 しかしそんな場所はない、、

 生まれたばかりで、

 どこか存在の下から不安な、

 そういうもののなかで、

 あなたは生きる、、

 

 あなたは現に、

 ここにいるではないか、、

 しらない時空へ飛んで、ここに、、

 それを受け容れ、、

 あなたはずっと先へ、

 飛んでいけるのではないか、、

 私は膨らむ、

 どこの運動、

 どこの豊富な量、、

 私はいくつかくぐる、、

 ここをくぐらないではじめられる一日はない、、

 かならず来る、

 そして、

 かならず生きている・・・