<2749>「あけた穴から漏れる世界と水」

 まだはずみのなかで、

 あたしの知らない身体が踊る、、

 ええ、

 しずかに、、

 あなたの底面が浮き上がる、、

 あなたはそれを見て微笑む、、

 あたしたちは底を見、、

 底を見ることはどういうこと、、

 あたしは沈黙する、、

 声を送る、、

 ただ、

 はてまでひらいたものとして、、

 ここはある、、

 あなたは底溜まりとしてある、、

 

 あたしは走る、、

 からだのなかで、

 長く生まれて、、

 この地平のなかを、、

 ただに走る、、

 あたしは無表情か、、

 あたしは道か、、

 あなたのなかにあったこと、、

 あなたは外的環境から受け取ったものを、、

 ただ駆けて、

 ただ見ている、、

 ああ、

 私は肌になりたい、、

 そうしてだんだん水と空気と、、

 混じって、

 違うものになりたい、、

 いや、

 溶けてまじった部分が、

 日に、日に、、

 多くなっていくのだよな、、

 あたしは生まれたのだよな、、

 ただ、

 なにももたないまま、、

 微笑みの、

 光線のなかにいながら、、

 全てが違和で、、

 わたしには、

 新鮮な風も、、

 なにかの予兆に思えた、、

 あたらしい世界も、、

 なにか重たいものに思えた、、

 私が、、

 

 からだの点で、、

 あたしははしゃぎ、、

 あたしはうもれる、、

 からだのなかにふくまれて、、

 あとへあとへつづく、、

 わたしが見たもの、、

 わたしがうがつもの、、

 そこから垂れる水を吸い得ること・・・