<2826>「もの一切を見る」

 あたしはこのなかに、

 複数の線と、

 複数の言葉を見ます、、

 まったく休みなく、

 動いているあなたに、、

 私はどう言葉をしよう、、

 私はしずかに液の上に立ち、

 この光景を眺めている、、

 うん、、

 少しこわい、、

 私が存在していること、、

 私が身体を少しほうっていること、、

 あからさまにきこえて、、

 私は少しこわい、、

 

 なに、

 いくつふるえたらここまで着く、、

 あたしは腰を落とし、

 きちっとこの地面を踏むことにする、、

 私は跳ね、、

 道の中で盛り上がり、、

 順に順に、

 このなかがわのことだけでも知ります、、

 あなたが轟音のなかに、

 まったくひとり置き去りに、されてしまい、、

 私は、

 こころから驚き、、

 いますぐそこへ出なければならないような、

 ひとつのものの行方を見る、、

 私は、

 行方を見る、、

 行方の方で膨らんできて、、

 あたしは、

 もの一切、、

 風景一切、、

 言葉一切に、、

 ゆっくり混じって見えなくなるのだ、、

 あなたが本当にあたらしい表情で、

 ここへ生まれ続けるのを、、

 本当にここで見ているのだ、、

 汗が流れる、、

 

 流れるものひとつと、、

 かたちのない不安、

 私はどこへ行くのか、、

 どこへも行きようはない、

 いや、

 どこかへ来てたことはある、、

 あたしがものを踏む、

 ものから出る汗、

 ものから出るうめき、、

 ものから出るひとりの言葉と、

 無感とを、

 私はいちどきに吸う、、

 吸う顔、、

 私には汗も見えない・・・