<3044>「どれもしらない、どれもはじまりのように見える」

 まだ声を合わせている、、

 しらない、

 未明に向かって、、

 私はひとつひとつ届いていく、

 ただの頭、

 ただの存在が、

 ひとつそこに育つこと、

 育つことがあたりまえ、

 あたりまえの身体を、

 各々が持っている、、

 私は順番に見、

 風景のなかに、

 あなたの記憶を、回転させようと、

 懸命になる、、

 

 からだ簡単に、

 あなたの前に出てくる、、

 私が渦をまわす、、 

 ひとつの方向に、

 取った一歩が、、

 私を生み出していく、

 私は、

 しずかな顔をして、

 辺りを見回した、、

 あたたかなヒが、

 順に入るのを、、

 私はうかがっている、、

 ここに水たれた人の、

 存在が浮かびあがってくる、、

 おそってくる、、

 汗を複数かくこと、、

 どれもしれない、

 どれもまだはじまりのように見え、、

 あたしにはよく分からない、

 あたしはそれらをよく知りえないまま、

 この土のうえに生まれる、、

 あたしはなにに対してそんな嫌さを、

 そんな重みを、、

 

 からだおしている、、

 からだ傾き、

 あたりまえのすべての呼吸に、

 今あなたを用意する、、

 はじまってばかりいる、

 その小さなヒの仕方に、、

 私はつながっていて、

 私は粒のひとつ、

 つながっていて、、

 からだあたまそれらをひろう、、

 それらをすべて、

 自身に結びつけていく姿、、

 私は喜ぼう、、

 からだとても、

 とてもひものように、

 だらりとのびて、

 だらりとよろこぼうよ・・・