<2193>「声が汗をかく日に」

 ああ、

 あたしは声のなかに出て、

 今やその、それぞれの勢いを、受け止める、、

 あ、

 静かに身体が入る、、

 あたしはそれを見つめて、

 今やここに過ごしている、、

 簡単に身体が来、

 私は静かになり、

 ここに並ぶ、、

 

 なにだ、

 私はどこにいるのだろう、、

 どこにでも行けるという、

 ひとつの驚きが来て、

 そのなかで揺らぐ、、

 全て身体は見えている、

 見えたまま揺らぎ、

 ひとつの汗が来る、、

 まったく白なんです、

 なんにもないんです、

 と言おうとして、、

 それもまたひとつのてらいではあるな、

 などと思う、、

 どこに行くのか分からない、、

 しかし確かに存在する、

 身体は放られてしまうのだろうか、、

 いや、

 放られはしない、、

 ここで揺るぐだけ、

 いまは夢の中でしょうか、、

 確実な手応えをここに得たまま、

 私は言う、、

 いえ、

 夢ではないのでしょう、、

 しかし、同じ一日を送ろうとする、

 人間の私にとって、、

 現実はあまりに多様です、、

 ここまで変化するものかしら、

 

 ひとつの路地も、

 ひとりの人も、、

 どこが最後になるか、というのは、、

 少し分かりにくいのだ、

 あれが結局最後になったのか、、

 私は、ここで太い声をしている、、

 声もすぐに、汗をかいている、

 自分のなかに、

 ものすごく太い部分と、、

 サッ、と砂のように一瞬で流れてしまいそうな部分が、

 共存していると感じるのだが、

 あなたがたは、

 どうやって身体を作っているの、、

 と、

 静かにきいてみたくなる、

 どこで手をからませているの、と・・・