<2194>「畳まれた場所の響き」

 身体はこの振動のなかで上手に声をします、、

 私も驚いて、

 そこに声を掛ける、

 なに、一量から、

 順に順にふるえて、、

 そのもののなかに順に走る、、

 なに、

 あたりまえに見えている人の時刻、、

 からだは揺らぎ、

 私はそこへ始まる、、

 時刻が順にふるえてくる、、

 あ、

 それぞれでふれて、、

 それぞれの声の様子、、

 私は畳む、

 

 身体が順に畳まれて、

 ものをよく感じるように、

 なってゆくのだけれど、

 はっ、、

 はっ、

 混ざっている、、

 声も混ざっている、、

 諸方を見つめながら、

 そこに、

 広い時日に、加わり、、

 私は順に駆ける、、

 ここにはいくらも声のするところがあるんだ、、

 と知り、、

 私は全身になってゆく、、

 ここのことはよく分からないと思いながら、

 全身になってゆく、、

 きこえるか、、

 私は裸だった、、

 まだ、ただ見られているだけだった、、

 

 揺らいで、揺らいで、、

 簡単にこのなかを泳いで、

 どんな声がする?

 からだのなかから歌ってくるものに、、

 どう返す、

 どう身体をつけていく、、

 私はいくつもの印をこの場所に見留めて、、

 なじむのを見てきた、

 と言える、、

 ここはさびしい場所ではないのかもしれない、、

 ん、

 あなたもそう思いますか、、

 私は自分の振動のなかに生まれている、

 次々呼吸して、、

 目の前に次々に漏れて、、

 ア、

 ひとつ拾いましょうか、、

 ここに全時があり、

 それごと拾うとは思ってもみなかった、、

 あたしはそこにいました・・・