<2346>「風景の接着点」

 まだはっきりとは知られていないもの、

 それぞれのなかに潜り、、

 私は知ること、

 身体のなかに集まって、

 ここは何処かと訊ねるもの、、

 確かに放られて、

 この、もののなかへ続く、、

 私はそれを見たんだ、、

 どうしようもない激しさで、それを見ていた、

 

 次々に身体が変わる、、

 私はその風景に混じる、、

 ただ、言葉を知る、

 身体を知る、

 風景を知る、、

 どこにいたって、、

 私は土の香の、ひろがるなかだ、

 その先だ、、

 倒れていく身体なんだ、

 風景だ、

 ものを見てくれ、

 見てくれと言ったって、、

 ここから次々にほどけるだけだぞ、

 いいのか、、

 ああ、見てくれ、、

 そも、お前は誰の声なのだ、、

 誰の響きの続きなのだ、、

 うん、

 分からない、、

 ここがどこの続きなのかはちょっと、、

 私にも分からない、

 それは時間を果たす、、

 静かな回転のなかで、

 私を生む、、

 私は風景のなかにその接着点を見出す、、

 揺るぐ、揺るぐ、、

 私は風景のなかにその記憶の全てを見出す、、

 あなたは何処へ、

 何処、、

 私ならここにいた、、

 身体を迷わせず、、

 ここのまんなかにいた、、

 

 いいや、静かに運んできてくれ、、

 私は声をここにするから、、

 どうか、運んできてくれ、

 私は始まるから、、

 華やかなその印の前の、、

 あの風景に、

 静かに身体を合わせて、

 私は、

 その長くなった場所に声をかける、、

 どこから揺らいできたの、

 ものの在り処から、、

 あなたは順に来て、、

 私をさらっていく、

 私は砂のように・・・