<1632>「持っている、持っている」

 方途がそこにあり同じように馴染んでいくのでしたら、、

 今その場へ紛れていくことにもなるのだと思います、

 そこから、ずっと、ずっと含まれて、、

 いまの装いの、なかへまっすぐに、おりていくものを見たのだと、

 その姿で言えるのでした、、

 あれ、どこからともなく、

 あれ、ふたつとはないもの、湧いて来て、、

 私の方へ伝わって来るのだもの、

 そこから、どこか、、

 

 まったく、ここら一画が、、

 生涯、に渡って、はまる、、ものなどを、

 確かめ得て、、

 そこで長い呼吸がおのずから繰り返される、、

 その模様を、、

 ゆっくり、日、また日に、追い掛けて見ている、、

 なに、どこだというのか、、

 なに、ここから同じように渡るもの、、

 もしも、その地点にぶつかり、、

 同じように眺めても、

 それはなにほどのことではないに違いない、、

 ひとつの身体を集めて、

 そこに、静かにしているだけ、、

 なにようが、張りつき、

 どこまでも揺れているだけ、

 どこまでもそこに装いを含んでゆくだけ、、

 私から、色が漏れて、、

 なにと、なにと、どこからかにほうられたままの、、

 いくつもの、揺らぎを、、

 そこで見つめているのの、香が、一段と、

 一段と高くなる、、

 そこに静かに触れていること、、

 いくつかの身体を含んで、

 通りに置いておく、

 通りに貼りついておいた、、

 

 なに、いくつもの状態、瞬間の交わりから、、

 そこにいて、

 そこにいながらにして、、かたまりが、分かれてゆく、、

 どうりということも知らずに、分かれてゆく、

 なにを聞いて、

 なにをそこのよこざまに振るえ合わして、

 どうしようというか、、

 順次身体のなかにいながら、、

 そこから映えるもの、

 そこから生まれていちいちが盛んに張りついているもの、、

 どうりで、、粒の揺れが、、

 粒の奮闘が、、

 あいだに集まって来て、、

 あいだからふるえて落ちてくる、、

 それが身体に溜まると、、

 どうにも、どうにも、、この歩幅の、、

 いくつものことごと、分からなくもあり、

 分からなくもありよう、で身体に、複数、、

 また色を持ち、、

 その場その場で華やぐこと・・・、