<1631>「ずいと滑るずいと滑る」

 あたしの風の流れ、、

 日が、まっすぐにきているように思え、、

 そこから、渡り、渡り、、どこぞへ、増え、、

 あれて、そのもの、どこから湧き上がってくるのか、、

 なにかが、縮んでも来、、

 そこにひとつの身体を合わせ、

 私が、そのなかに増えて来る、、

 どっと声を上げ、揺らぎましょう、

 どんと、どんと増えて行きましょうよ、、

 

 なにをや、そこに、はっきりと見えて、、

 長い、長い時刻へ通じるもの、が、いままさにはっきりとし出してくるのだ、、

 どれから、どれを、、渡し、

 どれから、こぼれ、、

 いまだいまだ流れてくるものの装いを、僅かにあらわしてこよう、、

 僅かに連れ出してこよう、と、、

 そこに小さくありながら、、

 そこにおそろしげに湧きながら、、

 いまやひとつ、ひとつと数えてゆくことの可能な、、

 いちどの、方面にいる、、

 

 いちどきにその方面にいて、、

 香、がなだらかに別れて来ても、、

 それは知らない、、

 いや、身振りの連続のなかに、明確な印として、はいるわけではないのだった、

 それでも、空洞を上手に通り、、

 呼吸の、それと、合流してしまうと、、

 響きが変わり出し、、

 それはそれは幾方向へも渡っていった、、

 

 あたりまえの姿になり、、

 ふわふわと、生き始めていながら、、

 その渡り、その所作の渡りに、

 含まれて、、

 なんぞ、泡に含まれて、、

 どうと来た、いくつも、、どうと来たって、、

 それは先には、分からないけれども、

 かたちが見のままに垂れる、、

 垂れて、私の方へ、速やかでさえあるところ、、

 そのものが見えていて、、

 こちらへかむさりながら過ぎて来た、、

 

 えい、なるほど、揺れる、、

 からだの狭間に、

 いくつもあからさまなこと、

 いくつも呼吸法が決まって、、

 どこへどこへやら、伝い、

 あたりまえな過ごしざまに、、

 ずいとずいと滑り込んでゆくこと、

 ずいと、潜り込んでゆくこと、

 ずいと、潜り込んでいくことを、、

 ここへ、伝える、、

 なにを、あらわしたものか、ものもの、

 先へ、先へ、、

 響いたものが、ずっとここへあらわれたままになるのも、