<3016>「絶対に存在している」

 あたしがまだ、

 なにもしらない時間のなかに、

 確かに混じり、

 確かな回転のなかで、、

 私はからだを舐める、

 からだは、確認されて、、

 まだ、

 ひとつも知らないのに、、

 どこもかしこも懐かしく、、

 私には生まれている、

 生まれたままのもの、、

 あたしが遥か先の方、、

 そのあたりを眺めても、もちろん、

 それは現実とはちがっている、、

 それは現実をはらっている、

 

 はらいおわった種の、

 なかに立ち、

 なかからどうぞ、

 なかからはやくあなた覗け、、

 あなたはほうけた顔で、

 ここらへんを求め、

 ここらへんは構築、

 ここらへんは水が流れるように、

 くだらないこと、

 くだらないことかどうか、

 それはよく分からない、、

 あなたが愛し、

 水を飲むこと、、

 絶対に存在している本、

 絶対に存在している人生、、

 量が少しずつ変わっている、

 量が少しずつまたこちらへ、

 微笑んでいる、、

 疲れて眠っている、

 からだを抱いている、、

 からだはほどけている、、

 

 あつい、

 またからだがはじまって、、

 ひそかに微笑んだあと、

 あたしは始まって、、

 あたしは過去のまま、、

 過去の衣装を帯びたまま、

 しらない地平へ、

 ずっとずっと現象する、、

 ああ、

 ひとが次々に生まれていて、、

 私にはながく、

 私には尊い、、

 私にはそれらは重たく、、

 からだのなかの文面、、

 ひとつに抱えて、、

 ひとつから外へ出る、、

 からだの記号のなか、

 いくつもの求めに応じ・・・

<3015>「つくるこわす、気持ち悪い人間、」

 ほうむろう、ほうむろうとする、

 構築しよう、構築しようとする、、

 全てを、

 全てを生産性に回収しようとする、

 そうするとそのそばから、

 壊そうとする、、

 私はどこに向かっているのだ、、

 このように、

 からだを放ったりして、、

 

 困難かつ、無駄なことに、

 熱を注いでいくのは、

 意味不明な人間を、

 確実に誕生させる、、

 私は自分の理解が困難になる、、

 化物ではない、

 映像と映像の、

 隙間の映像のような、、

 なにかが分からない、

 不気味な感じ、、

 その世界にそっと立つ、、

 

 あたしは欲を欠いているのか、、

 欲しかないのか、、

 この、

 生命のどうしようもない空白を、、

 私は見ている、、

 もっと来てくれ、なのか、

 もう来ないでくれ、なのかも、、

 私にはよく分からないまま、

 申し訳ない、

 私は普通の人間ではない、

 普通の人間だとずっと思いたいけれど、、

 多分普通の人間は、

 こんなおかしなことをずっとは継続させない、

 

 私が、

 このような構築に、

 なにがあっても構築するという方向に、

 自分を作ってきて、

 それは、得たものは大きい、、

 私はもう自信などというものを問題にしなくてもいいところまで来ている、

 ただ、

 どんなときでも、

 あくまでやるという人間は、

 どこかで気味悪くならざるを得ない、

 もう、気持ち悪いということを回避することができない、

 自分は気持ち悪いんだ、

 それをヘラヘラ笑っていることもできない、、

 静かに受け止める、、

 なんだろう、この人、、

 いやだな、うわさ話、、

 こっちの顔見て、

 うわさ話するなよ、、

 直接言ってくれ、

 直接言われても、、

 ただ見ているだけかもしれないが・・・

<3014>「具体的な場所は消える、余分なもののなくなる身体」

 もう少しとどまっていよう、、

 何が起きるのでもない場所に、

 もう少し、

 私は、、

 しずかに身体の熱をかきだす、、

 ひたすら汗をかいていたころ、、

 どこにひらく、

 どこにこのエネルギイは向かう、、

 からだが、ふくれて、、

 いまひとつひとつを、

 種のひとつひとつを、含み、、

 あの口のなかで噛んで、

 あたたかなひろがりのなかで、

 私がどこで使うかも分からなかったことが、

 総動員されている、、

 

 ただの生まれに違いがないものへ、

 あなたはまっすぐに入っていく、、

 あなたはまっすぐに出ていく、

 こちらからはひとつの、

 長い、

 からだのかたまりが、

 大きく外へ揺さぶられて、、

 目覚めて、

 ここらへんを見ている、、

 ここらへんに、

 からだとしてはじまって、、

 ものの、

 先へ今しも、

 あたしの潜在する泡の、

 踊りの、

 なかへ入ってくる、、

 からだごと溶けてなくなってしまいそうな、

 そんな惑いのなかで、

 あなたは、

 あなたという個体の、

 訳の分からなさを、

 掴んだり、

 失ったりしながら、、

 生きている、、

 

 からだに印をつける、、

 なにもなかった日も、

 後から思わぬ意味を持つように、、

 私はなかへかえってくる、、

 いつかかえると、

 私がイメージしていた場所、

 具体的な場所は、

 次々消えるものとしてあり、、

 私は、

 懐かしい風景のなかに、

 しずかに潜り込もうとして、、

 からだを探している、

 からだが見つかっている、、

 もうほとんど、

 余分なものはいらない身体として・・・

<3013>「分からなさと荒れ」

 そういえば、

 私の知っている大人は皆荒れていた、

 と思う、、

 今例外として思いつくのは、

 母方の祖母くらいだろうか、、

 

 何に対して、

 荒れていくのだろうね、、

 これは、

 私は外野から言うのではなく、

 内野から言っている、、

 何かに荒れ、

 何かを慰めている、、

 大人の段階に入っている、、

 

 一番は、

 私のことが、

 よく分からなくなっていくことにあるのかな、

 ひとつひとつの出来事とか、

 自分でやっていることとか、

 それらはよく分かるけれど、、

 それらがまったく別々に、

 無限に重なり続けることに対して、

 よく分からなくなるんだ、、

 今これは私は何の集積なんだろう、、

 ちょっとした気持ち次第で、

 全然違う場所に移れたり、

 前のことなんか何も関係がないように生きれたりする、

 しかしなんだかそれは、

 環境という、

 私の皮膚の、一番外側を、

 まるごと剥いでいるような感覚だ、、

 そこに、

 無数の風が当たる、、

 ひりひりして、

 血も流れて、、

 私は黙って、

 うずくまっていることしか出来ない、、

 

 一番緊張することをしよう、、

 一番、

 どうなるか分からなくて、

 汗をかくことを、、

 あたしはさんざっぱら、

 分からなくなってきた、

 分からないと言っているのに、

 どうなるか分からないことをしようと言っているのね、、

 分からないことが好きなの、、

 どうなのだろう、、

 もっと長い時間見つめていたり、

 もっと長い時間近くにいたり、

 そういうことを、、

 この荒れのなかに組み込もう、、

 なんで酒を飲むのか、

 なんで身体を放るのか、、

 私はいぶかりながら、

 そこに入る・・・

<3012>「全く、全く違う場所にいる」

 ああひたすら身体がざわざわしている、、

 あああたしにはよく分からないが、

 しっかりと身体が育ち、

 それに対する内心の惑い、、

 荒れを段々に理解し始める、、

 なにか特別なものがあると、信じた場所に、

 あるのは何か当たり前の、

 普通の光景であったということに、、

 ゆっくりと驚いていく、、

 それは、

 ごく幼い頃から予感して、、

 確かにその通りであったもののことなのです、、

 でも歩かない訳にはいかない、

 身体が、

 先に流れていかない訳には、

 

 あたしは水を用意し、

 そのなかに埋もれる、

 そのなかに潜れる、、

 なぜか身体の狭間、

 いくつもの捨てカスが浮かんで、

 また、

 日に入る、、

 日から出る、、

 からだがあなたのように、、

 順に育ち、、

 まだ、、

 よく見たこともない場所へ、

 順々に出ていく、、

 日を新しくしよう、、

 身体をはじめていよう、、

 私には水の枠、、

 私には雲の並び、、

 どれも、

 どれも懐かしく、、

 僅か二年遡ると、

 全く違う場所にいる、、

 あなたが現れるということ、、

 私はわずかに汗をかきながら、、

 この実りを見つめる、、

 

 水に入るあなたの記憶、、

 記憶から生まれる、、

 あの形のない日々の、

 むやみに暑いこと、、

 あたしが探している、、

 命の回転のなかで、

 そっと、

 誰なのかも分からず探している、、

 しずかな回転の日々、

 今、

 私がどこなのかを言い、、

 それらひとつひとつが確かであること、、

 私が、

 長い月日に生まれ続けてきたことの、、

 確かめようもない風の名残りが、

 この現在に生まれている・・・

<3011>「『第35回Q展』」

 配信にて。

 

野々村議員の会見からちょうど10年であることを知る。

 

いやあ、面白かった。

 

『こたけぴんくの漫漫漫』でQ展のことを知れたけれども、良かったですねえ。

 

現在の倫理に照らしてアウトであることを、倫理の欠如した観客のひとりとして楽しむ。

 

面白ければいいんです。

 

のりピーは最高です。

 

そういえば、ユリオカさんは約1時間半も喋っていたはずなのに、なんとか1時間半、ひとりで完走したぞ、感もなく、淡々と、ただただ面白く終わっていった配信に、時間差で恐怖を覚える。

 

最後までスマートだった。

 

どういうことだ。どういう人なんだ。

 

9月5日の記念公演も行きたい。

<3010>「全ての汗を交換する」

 あんまり何を話すとかは、

 重要ではないんだ、、

 ただ、

 私には最後まで行く用意があることを、

 全身で伝えればいい、

 この先が大したことないとか、

 思いの外つまらないとか、、

 それほどのことではないとか、

 それらを、

 全て引き受ける決意や、覚悟だけを、

 あなたは持っていけばいい、、

 

 何も打ち明けはしない、

 何も告げはしない、、

 ただ、

 あなたは全身で伝えるだけだ、、

 あなたは自分に用意があることに、

 驚き、

 今はもうそれにも慣れている、、

 今はあなたは目を見つめる、

 からだに、

 目に力が入っている、、

 あなたはどこまで行くだろうか、

 この人には、

 最後まで行くつもりがあるだろうか、

 最後まで、

 なんにもないということをちゃんと確認しろ、

 それが今のお前の課題だ、、

 はやく全ての汗を交換しろ、

 それが今のお前の仕事だ、、

 お前はもっと身体になれ、

 身体の仕事をしろ、、

 身体を知りなさい、、

 もっともっとなかへ、

 もっともっと紛れて、、

 これがなんなのかがすべて、

 よく分からなくなるところまで行きなさい、

 必ず、

 必ず行きなさい、、

 恥ずかしくても、

 ださくてもいいので、、

 必ず行きなさい、

 あなたは身体の仕事を置き去りにしている、、

 

 あなたそれでも、

 よくここまで来ましたね、、

 しずかに、

 おのれをダメにしようと奮闘してたのに、、

 よくここまで、

 戻ってきましたね、、

 私はうれしいとかではなくて、

 妙に落ち着いている、、

 あなたが覚悟を示す順番になったんだ、、

 時間がかかったけれど、

 あなたは存在を、

 生かすことを考えるようになった・・・