<3014>「具体的な場所は消える、余分なもののなくなる身体」

 もう少しとどまっていよう、、

 何が起きるのでもない場所に、

 もう少し、

 私は、、

 しずかに身体の熱をかきだす、、

 ひたすら汗をかいていたころ、、

 どこにひらく、

 どこにこのエネルギイは向かう、、

 からだが、ふくれて、、

 いまひとつひとつを、

 種のひとつひとつを、含み、、

 あの口のなかで噛んで、

 あたたかなひろがりのなかで、

 私がどこで使うかも分からなかったことが、

 総動員されている、、

 

 ただの生まれに違いがないものへ、

 あなたはまっすぐに入っていく、、

 あなたはまっすぐに出ていく、

 こちらからはひとつの、

 長い、

 からだのかたまりが、

 大きく外へ揺さぶられて、、

 目覚めて、

 ここらへんを見ている、、

 ここらへんに、

 からだとしてはじまって、、

 ものの、

 先へ今しも、

 あたしの潜在する泡の、

 踊りの、

 なかへ入ってくる、、

 からだごと溶けてなくなってしまいそうな、

 そんな惑いのなかで、

 あなたは、

 あなたという個体の、

 訳の分からなさを、

 掴んだり、

 失ったりしながら、、

 生きている、、

 

 からだに印をつける、、

 なにもなかった日も、

 後から思わぬ意味を持つように、、

 私はなかへかえってくる、、

 いつかかえると、

 私がイメージしていた場所、

 具体的な場所は、

 次々消えるものとしてあり、、

 私は、

 懐かしい風景のなかに、

 しずかに潜り込もうとして、、

 からだを探している、

 からだが見つかっている、、

 もうほとんど、

 余分なものはいらない身体として・・・