<3140>「命をかけて溶けていく」

 からだまずはじめ、

 あたたかいながれのはじめ、

 またこする、

 またそこらじゅうに来る、、

 からだまだあたしの記憶についたばかり、

 すくなくもそこ、

 すくなくもそこから生まれた、

 生まれた記憶のなかの人、

 あなたはあつまる、、

 あなたは短い記憶のなかへ、、

 しずかに集まって、、

 しずかにほどけて、、

 からだまだ夢中で、

 ゆっくりと眠っている、、

 ゆっくりとまだ、

 しらないところを見ている、、

 それが私、

 それが時間、、

 

 そのかたちのなかのだれか、

 だれかが告ぐ、、

 お前は少し燃えろと、、

 あたしは業火です、

 見てのとおりですという、

 業火だけではだめだという、

 どういう意味ですか、、

 もっと世界に対して恨みっこなしになれるような、

 そういう燃え方をしろ、、

 とことんまで行け、、

 そういう言葉がある、

 そういうからだのなかがある、

 なかほどがある、、

 さぐる、

 さぐりあてる姿がある、、

 あたしは全的に溶ける、

 命をかけて溶けていく、、

 全てをかけて溶けていく、

 そこらじゅうがあたたかく、、

 あたたかくこぼれて、、

 まだしらないもののえきのなかまで、

 あなたは全的に着く、、

 全的に惑う、、

 全的にはなされる、、

 

 あれは水の舞台、、

 水のなかのこと、

 ことから少しずつほり出す、

 ほって出る、

 これはものなの、、

 ものから先のなにかなの、、

 ずっと遠く、

 先までを知りながら、、

 私は先になり、

 こえをいだす姿、、

 風にながれて、

 もっと強く・・・