12/8(木)「笑ホール寄席」を開催しました。
— 公益財団法人立川市地域文化振興財団 (@tachikawazaidan) 2022年12月8日
当日の演目は「転失気:#立川笑えもん」「一人相撲:#立川吉笑」「トーク:談笑・吉笑」「子別れ~昭和編~:#立川談笑」でした。
詳しくはFacebookをご覧ください。https://t.co/B6kRtDPtsr pic.twitter.com/gq8KxtVv9G
今日はこの落語会に行ってきました。多分落語会自体が相当久しぶりですね。
何年か前に吉笑さんの『現在落語論』のイベントが毎日新聞社でありましたね。吉笑さんの生の落語はそのときに聴いて以来だという気がします。
NHKで新人落語大賞を受賞した後ということもあり会場も温かい雰囲気。
演目は『一人相撲』。
『ぞおん』や『ぷるぷる』のように、言語と映像という差異はあれど、その制限、不自由から始め、何とかそれを想像(および妄想)で埋めていくという、マクラでも触れられていたような、なんとも吉笑さんらしい発想の新作落語。こういう世界が深められ、新たになっていく未来を想うと、今からとても楽しい気持ちになりますね。
談笑師匠は『子別れ~昭和編~』
古典を踏まえた作です。
トークコーナーで、会場の質問に答えていたのですが、その質問のうちのひとつがたしか、
「自分について何か疑問に思うところはありますか?」
というようなものでした。
談笑師匠は、自分は落語家で間違ってなかったのか、もっと他に何かあったかもしれない。それから子どもがいるけれども、子どもにとっては父親が落語家をしているということ、それでいいのかと考えることはある、という話をしていました。
『子別れ~昭和編~』は、自分が家族を上手くやることが出来なかったと後悔している人が主人公の話でした。先の質問と地続きのようなこのお話は、最初から準備されていたものなのだろうか、それとも質問を受けてこのお話が選ばれたのだろうか、どちらにしても素晴らしい流れだなと思いました。
談笑師匠のお人柄のもと、吉笑さんが自分の持てる世界を存分に拡げていこうとしている、その師弟の在り方が直に伝わって来る、素敵な落語会の時間でした。
また以前のように何か落語会を探してみようかしら、などと思っております。