<2345>「私の手には、距離がない」

 そうだね、、

 あなたはその道を通るんだよ、

 どうしてそんなことが分かるのだろう、、

 私にだってきこえない、

 ずっとずっと先を見ていると思ったけど、、

 今に、

 なにもかもを静かに溜めているのだったね、、

 私の手には、距離がない、

 今、この場所で、、

 当たり前にそう思いました、、

 あなたは膨らんでくるでしょう、

 ぞうっ、

 、、

 ぞうっ、という、、ひとつの肌に対する、

 立て方というかな、、

 それを、知ります、、

 

 なんだこんなところだったのか、、

 あたしはジに向けて、

 そんな言葉を当ててみる、、

 どこへ飛ぶか分からず、

 どこへひらいていくのかが分からず、、

 あなたは身体を頼りにしていた、、

 それぞれの分岐、

 私は手で触りながらまた、

 ぞうっ、

 、、

 ぞうっ、

 という、ひとつの肌に対する響きを、、

 ここで感じ取っているのです、、

 命が簡単に剝がされる感じ・・・

 何事もなく、、

 これぐらいの強度でどこまでも進んでしまうことの、、

 とろんとした、

 なにだろう、、

 私はこのとろんとしたもののあいだに、

 おそろしく静かでいる、、

 なぜだろう、、

 香もないし、ヒもない、、

 内声がある、

 はたらきがある、、

 どこまでも透明な視線で、、

 先を見つめているの、

 なにを、見ているの、、

 ひとりで訊いてみたいぐらい、、

 

 あなた、その彼方から、、

 どうして声を寄越すの、、

 私はかきまわさなきゃならないじゃないの、、

 どこから、どこからなの、、

 声をして、

 声をしないで、内声でして、、

 身体なのだから、、

 そこに手があるのだから、

 距離を入れて、

 そんな風に願います・・・