<1314>「紋様、埃になる」

 あれがあり、どう生きてしまっているだろう、、

 どうして、たって、いつもより声が通って、

 これは、どうして生きているだろう、、

 土煙が、また紋様、、

 存在もまた、土煙の、

 ただのほこりのなかの日に、

 

 あたし、いっぴ、日が枯れて一番の色艶、

 急いている、ほこり、、

 付着する、いくつもの身振り、いくつもの衣裳、いくつものゆきかたに、、

 長い音があって、舞って、、

 起き伏し、やや、起き伏し、、

 なんてことはない、そして、あたたかい香りと、、

 紋様、と風と埃、

 まみえて、、

 (あれ、、これは、この瞬間だけは、なにか黙って、時間を越えていくような気がする)、

 と、一切のジニチと、リズムと、、

 埃と、踊りと、、

 目も痛むまもないほどにへめぐってゆくすべてのようす、

 条件、

 私が、この日の隙間に当たるものをいつまでも軽やかに運んでくる条件は、、

 そんなことは知らないでいる、、

 ただぽっと吐いた息のなかに出てゆく、、

 それらいくつもの紋様、

 埃がきれいに馴染んでゆく、、

 黙ったままはかれている、

 いっぴに小さな腕を与え、

 紋様を与え、、

 簡単な循環を染み込ませる、、

 

 それで、いっぴの顔はどうだ、

 あんまりエネルギーの片隅同士でぼんやり口をアけて、

 とどめようとする向きもないのに、、

 なにか、 いたずらな強度をする訳でもないだろうに、、

 そうすると、その、流れる時刻のなかに、

 私も、ただ、 形のない印象として、

 ただぼうやりと立っていたものとして、

 音もないまま、、

 どこかに残ってしまったらしい、

 そこにいくら新しい身体を重ねようとしても上手くいかないだろうというか、

 へんにぽかんとするだろうとは思う、

 また、そして、べったりと時刻のついた葉が、、

 ただなんの方向も持たず、

 いっぴの印象のなかえ一瞬間ごとに垂れてゆく、

 いくら見ても分からないほどに濃くなり、

 埃になり、、

 小さな瞬間の煙をとらえ、、

 ゆき、ゆき、

 紛れて、呼気と区別のつかない、、

 互いに、紋様を見て、、

 ただ遠くへ、

 気が確かな遠くの方へ流れていく、