<1313>「一等良くなる、一等濃くなる、色が去る」

 存分に色を尽くしたものはそこを去ると、

 まだ色でもなんでもないものが徐々に球として浮かび上がり、

 そこいらに次から次へと参じる、また参る、、

 それで色を尽くしたものはとりあえず去ると、

 その濃い形の印象と、、

 全くあけらかんとした日の中に濃い印象が去ると、

 

 あなたあれはどうして破れてそのまま微塵そうしてとけて見えなくなってゆくものは一体どう悪いと言えましょう、

 さあ、それは分かりません、、

 それだからまたいくつもの無色なものが次から次へとあらわれ出てそこかしこで騒ぐんじゃないか、

 や、実に分かりません、、

 ひとつにはね、そんないくつものいくつもの巡回に‐繰り返すものを‐私は、身を翻していたよ、任せていたよ、、

 そうして一等色の鮮やかなものをここ‐よく風を通すところえ‐さっとひろげていたさ‐それが当たり前にとけ‐流れていった私はこういうものだと思った、、

 

 そうしていくつものいくつもの跡を続けて、、

 それも私自身がいくらも交替しながら見るんですから、

 大変な日のゆきかた、、

 それは回転するにつれだんだんと色をはっきりとさしてくること、、

 どこかそのべったりと塗られた日のなかえ残りの小さな息を差し出しながら私は生きている、

 今から湧くもの、それもなにがなんだか分からないものを存分に蓄えて、、

 私はそのはっきりと塗られた風景のなかに、

 それは生きています、、

 一番外のそのはっきりとした覆いはやがてもう散じて去ってしまうものの華やかなエネルギを示しています、、

 

 ねえねえどうしてやっぱり月日に従って私も私として回転しているっていうのはそんなに良いものじゃないのよとどうして言ったらいけないでしょう、

 や、いけないことはないだろうと思いますよ(ちょっとあそこの外の煙なんかをぼんやり見ながら)、

 そうしたらやっぱりなんだか分からないものが月日に従って次から次から湧いてくるってことをどうしてあんまり楽しいですねと言ったらいけないのでしょう、

 や、いけないことはないと思いますね(ぼんやりと色が暗くなりかかるところなんどを見つめながら)

 少し歩きましょうか

 

 うまく風にぶつかりそこねて、、

 ただひとつところえ、ここのところえ‐はっきりとした色なんど残しているとしたら、、

 それは上手く たかめて、

 よく空に乗るように、また煙にしてください、

 それを小さな眼差しで見ている人がいます、、

 どちらの方向へもあなたを含んでいくひとりの人がいるので、それは吹かし、吹かされ、とけ、

 また、新たなものが見える、、

 その後ろで揺れるひとつの淀みに、、

 また淀みが増えていって風を浴びたいようになる、、