<1990>「熱のヒを振る一秒に」

 熱の枠から、

 順に、出てきたのだものな、、

 お前は、肌へ、、

 まっすぐに声を掛けてきた、、

 なに、これがいつもの、あなたの管なのだろうか、と、、

 ジニチのなかに、

 量が響く、、

 あるいはその、静かな重さ、、

 私はその後ろの方にいました、、

 ね、どこへ飛ぶとも分からずに、ね、、

 どうしたらいいのだろうか、

 この影は、、

 この影はふたつのものの交代に、、

 しっかりと、入っていくのでしょうか、

 

 前後する熱、、

 お前は生きていると、熱を見留めて、、

 そのまま、複数でさわぐ、

 そのまま、、身体を畳む、、

 なにだか、

 きこえない渦の映像を見せられて、、

 は、

 ハ、と、ひとりの呼吸が、、

 この場所の物事のなかに、

 沈む・・・

 なん、さて、手をつけてくれ、、

 静かにこの呼吸のなかへ寄せる、、

 いくつかの響きを、

 ここへ揃えて見せてくれ、、

 あたしは静かな羽になる、

 あたしはこの物事のなかへ渡る、、

 それを見て、、

 ひとりで揺らがっている、、

 どこから手を出した、、

 あたしは絡まり、油が沈殿し、、

 振動が微量になるところへ、

 ひとつの顔を携えていました、、

 

 なあ、ヒ、、

 あたしはここからいくつもの液を溢れさせて、

 地面と関わる、、

 ただ触れていることになるヒ、、

 振動だな、

 ものの面を巡らせて、、

 あなたはその表情へついた、、

 ねえ、

 ここはなんという熱だろう、、

 こんなところで、私は人間を考えられるだろうか、、

 どうかな、、

 うすくのびてきたヒ、、

 私は一秒を振るう、、

 熱のヒに、

 私は一秒を振るうぞ、

 よく混じれ、混じれ、、

 あなたよく正面からこれを、

 見ていてはくれないか・・・