色褪せる儚い一行よ、
通ろう、、道幅は狭い、、
疲れて誰もが鳴き止んだところへ、
通ろうどの道、道幅は狭い、
道にさわぎ 日(ヒ)にさわぎ、
さてさて歩みがなんになるのやら、、
なににもならないもののために、今歩こう、、
わたしは歩行を夢と取り違えるものではない、
ささやかな香り、かぐわしい振舞い、、
わたしは理想と匂いを取り違えるものではない、、
あきらかに、今宵は溜め息から生まれるだろう、
溜め息、、それも長い夜をひとりで集めているもの・・・
あじきない肌に、記憶の粒が散って、、
もうこれ以上なにものも加えることが出来ない、
もうこれ以上なにものもたたえることが出来ない、、
とそっと打ち明ける、、
その仕草は夜(よる)に見えた、
一秒ごと 一秒ごとに 曖昧になってゆけよあなた、
あなたに夜(ヨル)が着られるように、
あなたに夜(ヨル)が飾られるように、、
ほっと無感情に澄んで、その
一歩 一歩 を 見つめてゆく、、
あたしの夜(よ)の仕草、、
その香りはただどこかでまどろんでいる・・・